まもなく56歳という年齢でプロ活動を続けているだけでなく、改めて国外での挑戦に臨むとあれば、世界が驚くのも不思議ではない。

　ポルトガル２部オリベイレンセへの移籍が決まった三浦知良。日本サッカー界で最年長記録を更新し続けてきたレジェンドが、55歳での欧州移籍とあって、「なぜそのようなことが可能なのか」と疑問を抱いた者も少なくないだろう。

　イタリア『minuti di recupero』は「（２月26日で）56歳でカズがプレーを続けられる秘訣は何か？」と報じている。

「彼はほとんどケガをせず、フィットネスに関する摂生で知られる。だが、フィジカル状態に加え、ミウラの超長いキャリアには別の理由がある。人気だ。1998年のワールドカップ直前、ミウラは日本代表から外され、スーパースターという地位に加えて共感を呼んだ」

「ただ、それ以上に重要なのは、彼がシンプルに良い人として知られていることだ。彼はあらゆる人からピッチ上の紳士とみなされ、慕われている。日本において上下関係は信じられないほどに重要ということもあるが、彼ほどの貢献であれば、実質的に望む限り契約できる」
 

　もちろん、すべての源は本人の心にある。同メディアは「ミウラはよくそのキャリアの『秘訣』を尋ねられ、秘訣はないと主張する」と続けた。

「献身的にハードワークする以外にない、と。だがおそらく、楽しむことに秘訣があるのだ。彼は『確かに自分はまだいつでもサッカーを楽しんでいる』と言っている。『本当に、ブラジル時代よりもさらに楽しいんだ』と言っているのだ」

　移籍期間は今季終了までの約半年。56歳の新たな冒険に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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