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ベレーザはなぜ皇后杯で優勝できたのか? 自分たちの“強み”を存分に発揮し、カップ戦の苦い教訓も忘れなかった

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2023年01月29日

伝統のパスワークに、ロングボールを交えて

皇后杯でベレーザが2大会ぶり16回目の優勝。WEリーグ発足以来、初のタイトル獲得となった。写真:鈴木颯太朗

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 第44回皇后杯の決勝が1月28日、大阪のヨドコウ桜スタジアムで行なわれ、日テレ・東京ヴェルディベレーザがINAC神戸レオネッサを4-0で破り、2年ぶり16回目の日本一に輝いた。
【動画】歓喜にわくベレーザの選手たち! 皇后杯で2大会ぶり16回目の戴冠!
 4回戦から登場したベレーザは、マイナビベガルタ仙台レディースとのWEリーグ対決を4-1で制したが、準々決勝の前週に行なわれたリーグ戦では、同じ相手とスコアレスドローに終わった。ゴール前にブロックを敷いた相手に対して、人数をかけて攻略しようと試みたが、相手GKの好セーブもあって、最後までゴールをこじ開けられなかった。

 竹本一彦監督は、準々決勝のサンフレッチェ広島レジーナ戦に向けた1週間で「問題は、簡単に言えば決定力なので、気持ちやコンビネーションを修正しました」と明かす。多少、選手のプレーエリアも変えた。ボールを持つと右サイドの宮川麻都が高くポジションを取って、実質的な3バックを構成し、宮川の前にいた藤野あおばはゴールに近い位置で植木理子、小林里歌子と連係するシーンが増えた。

 スピードとパワーに優れた前線の選手へ、木下桃香から素晴らしいボールが供給される。「先週(仙台L戦)のはゴール前を固めていましたが、今週の広島は、前からボールを取りにきた。そこで剥がして前にボールを送ってカウンターという形で」と木下。低い位置でゲームをデザインしながらボールの出所を潰そうと、出てくる相手を食いつかせるとともに、決定機の起点ともなった。
 
 広島R戦は3-0で完勝。3点のうち、2点は木下のロングパスから。3-1で勝利した準決勝のアルビレックス新潟レディース戦の2点目も、宇津木瑠美からの糸を引くようなフィードから生まれた。

 伝統のパスワークからの崩しに、一発で裏返すロングボールを交えて「どちらもできなければいけない」と指揮官、選手が口を揃えていた攻撃の使い分けが、しっかり機能した。

 今大会、全試合で複数得点を記録した植木は準決勝後、「ベレーザらしいサッカーと言えば、細かくパスをつないでグラウンドを支配していくというイメージなんでしょうけれども、そのなかで自分だったり、(宇津木)瑠美さんだったりが飛び道具として局面を変えることができる。そこが、今のベレーザの強みだと思います」と語った。
 
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