リバプール相手の見事なパフォーマンスは、三笘薫の評価をさらに引き上げた。アーセナルで冨安健洋のチームメイトになるという可能性も取りざたされている。

　だが、本人はブライトンでの今に集中しているという。英紙『Telegraph』は１月19日、三笘にパフォーマンスに賛辞を寄せつつ、選手自身に移籍する考えはないと報じた。

　ブライトンは１月14日のプレミアリーグ第20節で、リバプールに３-０と快勝した。トレント・アレクサンダー＝アーノルドを翻弄し、再三にわたってリバプールの右サイドを崩した日本代表アタッカーには、多くの賛辞が寄せられている。

　Telegraphは「あっという間にリーグで最も面白い選手のひとりになりつつあり、方向転換や相手を抜く力で本当に見ていて楽しい選手となった」と、称賛した。

「（リバプールにとって）あまりに残忍なパフォーマンスだったので、彼を交代させたのは、ロベルト・デ・ゼルビ監督のリバプールに対する慈悲かのようだった」
 

　アーセナルが狙っていたミハイロ・ムドリクをチェルシーに引き抜かれたことで、三笘の北ロンドン行きを巡る報道は後を絶たない。Telegraphも「現在騒がれているのはミトマの長期的な将来」と、日本代表アタッカーに多くのクラブが注目しているのは確かと伝えている。

「ブライトンは高額利益のために選手を売ることを恐れない。ミトマが欧州の強豪の目を引いていることは疑いない」

　だがその上で、同紙は「彼が憶測に惑わされることはないだろう。彼が優先するのは自分の向上であり、写真撮影や華やかなイベントよりも、ブライトンの自宅でビデオを見てパフォーマンスを分析する方が、彼はずっと幸せなのだ」と続けた。

「移籍に関して、彼は今いるところで幸せであり、急いで離れようとはしていない。いずれそういう話が出てくるだろう。今のミトマは、プレミアリーグで最もスリリングな選手のひとりとして、自分をさらに確立させていくことだけに集中している」

　ブライトンでデ・ゼルビ監督の下、飛躍を遂げつつある三笘は、周囲の雑音を気にせずに目の前の仕事に専念しているというだろう

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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