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最悪のシナリオを回避するためにも――コスタリカ戦は“複数得点”が必須。日替わりヒーローは出てくるか【W杯】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年11月27日

3チームが2勝1敗で並ぶ可能性も

連勝がかかるコスタリカ戦。ただ勝つだけでなく、複数得点を奪いたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 日本のグループステージ突破の命運を左右するコスタリカ戦が、現地時間11月27日に行なわれる。

 23日のドイツ戦勝利から中3日。選手たちは回復に努めていたが、酒井宏樹(浦和)と冨安健洋(アーセナル)は26日も別メニュー調整を強いられており、次戦欠場は決定的と見られる。

 こうしたマイナス面もあるが、日本は2戦目で勝点3を取ることが必須だ。しかも、直後のドイツ対スペイン戦でドイツが勝利し、日本がコスタリカに勝ったと想定して、12月1日のスペイン戦に敗れれば、3チームが2勝1敗で並び、得失点差で順位決定という状況も起こり得る。これが実に厄介だ。

 96年アトランタ五輪でも、日本は初戦でブラジル相手に「マイアミの奇跡」を起こしたが、2戦目でナイジェリアに苦杯。ラストのハンガリー戦に勝利したものの、得失点差で3位となり、敗退を強いられている。

 そういった最悪のシナリオを回避するためにも、コスタリカ戦では複数得点が必須。ドイツ相手に2ゴールをマークした攻撃陣には、さらなる勢いを見せてほしいものである。

「相手は後がないなか、たぶん前から、けっこう来ると思う。日本はカウンターが増えるのかなと。僕を含めて前線の選手は奪った後に飛び出していく準備をしていければいい」と久保建英(R・ソシエダ)は言う。

 三笘薫(ブライトン)も「ボランチのところが空くと思う。そこからの背後への動き出しだったり、サイドでの1対1で勝てるかどうかが重要になってくる」と強調。縦に速い攻めが有効であるという共通認識を持っている様子だ。

 ご存じの通り、コスタリカはもともと堅守をモットーとするチーム。GKケイラー・ナバス(パリSG)を筆頭に、自陣に強固なブロックを作って守るというメンタリティが強い。
 
 だが、今回は点を取って勝たなければならず、前線のホエル・キャンベル(レオン)や、左サイドの18歳のキーマン、ジェウィソン・ベネット(サンダーランド)らは前へ前へという意識を押し出してくるはずだ。

 そうなると、攻守のバランスが崩れ、ポッカリとスペースが空く可能性は少なくない。それは伊東純也(S・ランス)も指摘していた点。この穴を突きながら、サイドを有効に使い、相手を引き出して背後を突く形を作れれば、ゴールを奪うことは難しくないはず。

 早い時間帯に先制できれば、大量点を奪う展開に持ち込める可能性もある。だからこそ、今回は序盤から一気にギアを上げて向かっていくべきなのだ。

【W杯PHOTO】2戦目でGS突破を決められるか…運命のコスタリカ戦に向け公式前日練習を実施!
 
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