９月の２試合で出場機会がなかったことは、カタール・ワールドカップに臨む日本代表のメンバー入りを目指すセルティックのMF旗手怜央にとって大きな痛手だ。だが、クラブで指揮を執るアンジェ・ポステコグルー監督は、選考の結果にかかわらず、旗手の力は確かだと述べている。

　先日のリーグカップでの絶妙なゴールも話題となった旗手には、少なくない賛辞が寄せられている。セルティックOBのフランク・マカベニーは、旗手こそがポステコグルー・セルティックにとって「最高の補強」だと激賞した。

　だが、森保一監督が旗手をカタールに連れていくかは分からない。確かなのは、旗手が代表選考に心を揺さぶられることなく、まずはクラブで結果を残すことが必要と専念していることだ。

　スコットランド『Daily Record』によると、ポステコグルー監督は、ワールドカップ選考が旗手の「頭にはあると思う」としつつ、「代表では難しいこともある。すべて監督次第だし、彼が目指すことや、同じポジションのほかの選手たちにもよる」と述べた。

「日本代表の中盤にはかなり経験豊富な選手たちもいる。だから彼のような選手が割って入るのは難しいんだ。だが、彼がトライするのをやめることはない。彼はとても野心的だ。だが同時に、彼はまずこのクラブの力強い一員となることにとても集中してきた」

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　オーストラリア人指揮官は、旗手がワールドカップのメンバーに選ばれるかは「なんとも言えない」としつつ、「伝統的に日本のチームでレオのような選手はまだ若手と見られる。そのため、チームに入っていくのに少し時間を要することがある」と続けた。

「今回のワールドカップは彼にとって早すぎたかもしれない。だが、トライしようという彼の決意が揺らぐことはないと思う。そして選ばれなかったとしても、彼は頭を下げてW杯後に自分が代表の力強い一員になろうとするはずだ」

　旗手を「とても才能のある選手」と評したポステコグルー監督は、「欧州やスコットランドでの生活やサッカーの双方に本当にうまく適応している。とても強い気質で非常に野心的な若者だ」と、今後がまだまだ期待できる選手だと太鼓判を押した。

「いつもどうやったら向上できるか質問してくるし、まだまだこれからだと思う。年齢や実際の経験がどれくらいなのかを考えなければ、このペースで向上を続ければファンタスティックな選手になる」

　ただもちろん、本人はカタール行きの切符を望んでいるに違いない。森保監督の最終選考発表は11月１日に予定されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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