現地時間10月19日に行なわれたプレミアリーグ第12節、マンチェスター・ユナイテッド対トッテナム戦は、ホームのユナイテッドが２－０で快勝。しかし、この結果をしても不満を抑えきれなかったのが、ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドだ。

　47分にフレッジ、69分にブルーノ・フェルナンデスがゴールを決めて迎えた90分、ベンチスタートだったC・ロナウドが席を立ってロッカールームに引き上げてしまったのだ。交代要員を２人残した状況で、チームの勝利の輪に加わることのない“行動”に、現地サポーターも驚きを隠せないようだ。

　ユナイテッドを率いるエリク・テン・ハーフ監督は、試合後のメディア対応で、この“早退”についてこのように述べた。
【画像】試合終了のホイッスルを前に、ジャージ姿でベンチをあとにするC・ロナウド

「今日は（その件について）注意を払わない。焦点は11人の見事なパフォーマンスであり、交代で入った選手も含めて、チーム全体のパフォーマンスに満足している。C・ロナウドのことは明日考える。今日の私が見たのは、11人の攻める選手、そして11人の守りに走る選手たちの姿だ」
 

　C・ロナウドの“早退”はこれが初めてではない。スター選手はプレシーズン中の７月、ラージョ・バジェカーノとの親善試合で先発し、ハーフタイムで交代したのちにスタジアムを去っている。37歳のスターは今季はこれまで12試合に出場し、２ゴールを記録。だが、先発していない試合も多く、先のニューカッスル戦では交代に不満な様子で頭を振る姿も目撃されている。

　ちなみに、プレミアOBからは様々な声が上がっている。この試合の中継で『Amazon Prime Video Sport』に出演した元イングランド代表アラン・シアラーは、「彼のフラストレーションは理解できるが、大きな視点で見れば、彼のチームは素晴らしいパフォーマンスを見せた。監督は大きな決断を下し、それは正しかったことが証明された。今まで見たなかで最高の選手だとしても、監督にとっては難しいことだ」とコメント。

　同席していたユナイテッドOBのパトリス・エブラも「今のユナイテッドのパフォーマンスに皆が集中すべき。彼はテン・ハーフに『帰る』と告げたかもしれないし、治療が必要だと告げたのかもしれない。彼が去る姿に、我々が余計なストーリーを作るべきではない。今はユナイテッドの素晴らしいストーリーに集中すべきで、クリスチアーノのことだけを毎日話すのはやめなければ」と述べた。

　さらに、英公共放送『BBC』の番組に出演した元イングランド代表ゲリー・リネカーは「申し訳ないけれど、あの行動は容認できない。とてもお粗末だ」と切り捨て、マイカ・リチャーズも「偉大な選手のひとりが、チームが勝利している時にあんなことをするのは、がっかりだ」と語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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