【日本代表】ダブルボランチでこそ輝くか。エクアドル戦で期待したい田中碧の真骨頂

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2022年09月26日

アメリカ戦は出番なしも

 2-0で快勝した9月23日のアメリカ戦、ここまでの4-3-3から4-2-3-1へシステムを変更したなか、ベンチに座ったのが田中碧だ。

 中盤3枚の場合は遠藤航、守田英正、田中が組むことが多かったが、アメリカ戦でダブルボランチを務めたのは遠藤と守田。このふたりは絶妙なコンビネーションで中盤を仕切ってみせた。

 一方で27日のエクアドル戦で注目されるのが、アメリカ戦で出番のなかった田中のプレーである。

「出るか出ないか監督が決めることなので」と話すように、先発のチャンスが訪れるかは現時点では分からない。もっとも「僕はダブルボランチのほうがやりやすい」と語るあたりに、やはり期待したくなる。

 元々、川崎でデビューした際も4-2-3-1のダブルボランチの一角だった。幅広く動き回りながら攻撃を活性化させ、守備の強度も上げる。

 何より彼に惹かれるのは、サッカーの根源的な魅力を表現するような振る舞いである。

 川崎で先輩の中村憲剛氏から教え込まれたように、相手と味方のポジションを見ながら中間に立ち位置を取り、ボールを引き出せば前を向く。「立ち位置」と「前を向く」ー―シンプルに見えてかなり難しく、非常に大切な作業を繰り返すことができるのが彼の良さである。
 
 だからこそ本人も語る。

「チームが勝つことが一番大事で、そこへの関わり方が一番重要だと思います。僕でいえばどれだけゲームをコントロールできるか。

 自分のやれることをピッチで表現するのが、自分の価値につながるはずなので、誰かに寄せるわけではなく、自分が持っているものを表現して評価してもらえれば良いかなと思います」

 ボールを引き出し、味方へ供給し、自らもチャンスに絡む。田中碧が表現する真骨頂はシステムが異なったとしても、なんら変わらないはず。

 だからこそ、エクアドル戦ではその“らしい”プレーを見てみたい。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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