J１リーグ第２ステージも残すところ、あと５節。ステージ優勝争いはもとより、年間勝点に左右されるプレーオフ進出・残留争いも注目されるところだ。シーズンもクライマックスを迎え、各チームはラスト５試合をいかに戦うのか。担当記者がポイントごとに探る。
 
――◆――◆――
 
ポイント１）現時点の目標と、目標到達に必要な勝点は？
J１残留／勝点５（１勝２分２敗ペース）
 
　降格圏の16位・松本との勝点差は７。２敗までは許容範囲としても、残りの３戦で少なくとも１勝は挙げたい。昨季の残留ラインが36と考えれば、現状31の勝点に５～６ポイントを加えたいところ。ただ、ここ５戦白星がなく、13節には残留争いのライバル・甲府に敗れるなどチーム状況は厳しい。ワースト２位の52失点を喫する守備は脆く、昨季までの堅守速攻スタイルを少しでも取り戻せるかが鍵になる。
 
ポイント２）ラスト５試合に向けて現状の強み、好材料は？
 
　13節の甲府戦で豊田が負傷から復帰した点は大きい。さらにエースのサポート役である池田が復調している点も好材料だ。ただ、この前線のコンビを活かすためには、やはり守備陣の踏ん張りが必要不可欠。最近、採用している３-４-２-１は、守備面に限って言えば、ある程度は機能しつつある。より成熟を図り、良い守備から良い攻撃につなげたい。
 
ポイント３）累積警告や怪我人などの懸念材料は？
 
　負傷者は平、坂井、鎌田の３人。鎌田の怪我は軽そうで、主軸の豊田、水沼、池田はすでに復帰を果たすなど、不安要素は減っている。ただ、選手層が厚いとは言えず、累積警告には注意が必要だ。特にボランチの藤田、ストッパーの谷口はリーチがかかっており、欠場となれば大きなマイナスになる。