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【総体】2大会連続の2回戦進出。「個が弱いと言われていた」瀬戸内に勝ち切る力が身に付いたワケ

カテゴリ:高校・ユース・その他

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年07月24日

「今のチームは立ち上げ当初から…」

貴重な先制ゴールで瀬戸内を2回戦進出に導いた澤田。(C)SOCCER DIGEST

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[インターハイ1回戦]今治東0-2瀬戸内/7月24日(日)/徳島市球技場第1競技場

 瀬戸内(広島)は決定機をしっかりとものにし、今治東(愛媛)に2発快勝。強い日差しが降り注ぐ灼熱のピッチで最後まで走り抜き、2大会連続の2回戦進出を決めた。

 瀬戸内は26分、スローインの流れからペナルティエリア右でボールを受けた澤田佳憲(3年)が、思い切りよく右足を振り抜き、グラウンダーのシュートをゴール左に突き刺さして先制。後半は相手の攻勢を受けたが、守備陣が身体を張って守り抜くと、終了間際の69分には、浦岡龍之介(3年)が強烈な右足のシュートでネットを揺らし、勝利を決定づけた。

 田中健二郎監督が「もうちょっとボールを握りたかった」と語ったように、相手に主導権を握られる時間帯もあり、決して簡単なゲームではなかった。そんな厳しい状況のなかでも結果に結びつけることができたのは、選手たちに“なにくそ精神”が根付いたことが関係している。
 
 先制ゴールを挙げたキャプテンの澤田は試合後、「今のチームは立ち上げ当初から、去年と比べて圧倒的に個が弱いと言われていました。だからこそチャレンジャー精神を持って、チームとして戦おうと思って試合に臨みました」と語った。

 今大会の広島予選でも、初戦から3試合連続で1-0の勝利。準決勝と決勝は相手に先制されながら逆転で勝利を収めている。個の弱さをチームで補うことや、難しい状況がからこそチームで助け合う、という選手たちの意識が接戦をしっかりと勝ち切れる強さにつながっている。

 25日に行なわれる2回戦の相手は、熊本の強豪・大津。澤田は、「自分たちよりも圧倒的に個が強いのは分かっています。みんなで組織として戦わないと勝てないのは分かっているので、いつも通りやるだけ」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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