レアル・マドリーへの移籍が取り沙汰されながら、パリSGとの契約を3年延長したキリアン・エムバペは、代わりにSDや監督の人事、選手の補強に口を出せる絶大な権限を与えられたと囁かれている。
実際、パリSGはレオナルドSDの職を解き、エムバペとモナコ時代に仕事をしたルイス・カンポスを後任に据えた。さらに、マウリシオ・ポチェティーノ監督を更迭し、エムバペが望んでいたとされるジネディーヌ・ジダンの招聘は叶わなかったものの、カンポスSDとリール時代に共闘したクリストフ・ガリティエ監督を迎え入れている。
チーム内での序列が、リオネル・メッシやネイマールより上になったというのは、「全員、超人。」をうたった今回の日本ツアーのポスターでも明らかだ。23歳の怪物が最も大きく堂々と中央に位置し、アルゼンチン代表とブラジル代表の10番は、文字通り脇役となっている。
【画像】エムバペが中心となったパリSGのポスター
日本ツアーのポスターでも堂々中央に
それは、17日に都内某所行われた来日会見でも、見て取れた。今回のジャパンツアーのアンバサダーを務める鈴鹿ポイントゲッターズのカズ(三浦知良)、冠スポンサーである株式会社エアトリの田村論史取締役が先に登壇した後、クリストフ・ガリティエ最初に名前を呼ばれて入ってきたのがエムバペで、メッシ、ネイマールと続いた。
6人が席に着くと、当然、指揮官とエムバペが中央になる。質問もすべてこのフランス代表FWから。このチームの中心が誰であるかを示しているかのようでもあった。
ちなみに、エムバペの後に登壇したメッシは、ジャージのポケットに手をいれたまま登場する、リラックスぶりだった。
取材・文●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】エムバペが登場した後に、ポケットに手を突っ込んだまま登壇するメッシ
【PHOTO】メッシ、ネイマール、エムバペが揃って登場!豪華すぎるパリSGの来日会見