いよいよ７月19日にカシマ・スタジアムで開幕するＥ－１選手権。東アジアの盟主の座を争う総当たり戦で、日本男子は韓国、中国、香港と、日本女子は韓国、中国、台湾と雌雄を決する。

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　大会初日の注目はやはり、女子の日韓戦だろう。韓国女子代表は近年メキメキと力を付けており、冬の女子アジアカップではグループステージで日本と１－１のドローを演じ、勢いに乗ってファイナルにまで進出。惜しくも中国に２－３で敗れたが、堂々たる試合内容だった。直近の６月27日には東京五輪金メダルのカナダと敵地で対戦してスコアレスドロー。自信を携えて日本に乗り込んできた。

　韓国女子代表メンバー26名の中で馴染み深いのが、背番号７のＭＦイ・ミナ（仁川現代製鉄）である。2018年から２年間、日本のINAC神戸レオネッサに所属し、キュートなルックスと確かなテクニックで人気を博したのは記憶に新しい。残念ながら怪我のため退団を決意して母国に帰還したが、現在はすっかり完治してトップフォームを取り戻し、代表チームでは欠かせない中核を担っている。

　昨年末にＫリーガーと結婚した30歳が今回、韓国サッカー協会のビデオインタビューに応じ、火曜日の日本女子代表戦に向けて熱い想いを吐露した。

「確かに日本女子代表は強い。でも、私たちと（アジアカップで）対戦したときはけっこうスペースを与えてくれたし、弱点もあった。常に冷静に闘い、自分たちが築いてきたものに自信を持って臨めば、恐れるものなんて何もないと感じている。きっと良い結果を得られると思う」
 

　さらに「どこを改善したいか？」と問われたイ・ミナは、「フィジカルをもっと高めたい。でもほかにもテクニック、フィニッシュ、パスとすべてをもっともっと磨いていきたい」と答え、貪欲な姿勢を示した。

　17年ぶり２回目のE-1制覇を目ざす韓国女子代表は、今年から韓国に舞い戻った大黒柱のMFチ・ソヨン（水原ＦＣ）を筆頭に、海外組も含めたほぼベストメンバーを揃えてきた。日本から見た韓国女子代表戦との対戦成績は、17勝11分け４敗と圧倒的だが、今回はあまりそのデータは当てにならないだろう。７月19日、カシマでの開幕ゲームとなる日韓戦に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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