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【喜熨斗勝史の欧州戦記|第15回】「戦術〇〇」と「決まり事」。ヨーロッパでの経験を基にした見解は――

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年06月28日

チームとしての最大ストロングが個の能力なら…

セルビア代表はネーションズリーグでスロベニア代表と対戦。元名古屋のノバコビッチとも再会した。

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 セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督を右腕として支える日本人コーチがいる。“ピクシー”と名古屋でも共闘し、2010年のリーグ優勝に貢献した喜熨斗勝史だ。

 そんな喜熨斗氏がヨーロッパのトップレベルで感じたすべてを明かす連載「喜熨斗勝史の欧州戦記」。第15回は、「戦術〇〇」と「決まり事」について語ってもらった。
 
――◆――◆――
 
 6月は我々セルビア代表にとって、貴重な時間になりました。日本代表もブラジル代表やチュニジア代表、ガーナ代表などワールドカップ・カタール大会出場3か国と対戦。11月の本大会へ向けて成果と課題が得られたのではないでしょうか。

 ただ、チュニジアに0ー3で敗れたあとには、気になるやりとりがありましたね。三笘薫選手の「チームとしての決まり事のようなものを持たないといけない」という発言と、それに対する森保一監督の「メッセージとしては、彼自体が戦術であるというところ。世界と戦っていくうえで“薫が戦術”なんだ」という答えです。国内でも様々に議論されていますが、私は「これもありといえばあり。でも、それには……」という見解です。今回は我々の経験を基に「戦術〇〇」と「決まり事」についてお話したいと思います。

 欧州は6月にネーションズリーグが開幕しました。私たちはノルウェー、スロベニア、スウェーデンと同組で計4試合を行ないました。初戦で対戦したノルウェー戦では多くの時間帯でゲームを支配し、ミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)が目指す攻撃サッカーはできていました。でも結果は0―1の敗戦。なぜか。それは、相手にはFWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)がいたからです。

 実際に生で対峙してみると、改めて彼の存在の大きさを感じました。もちろん、ノルウェー代表全体が良いチームですし、周囲がハーランドのやりやすい環境を作っているのはあります。

 それでも前回コラムで記した『欧州のトップ・トップレベルで求められる“技術”のひとつ。ミッションインポッシブルなレベルのプレーをクリアできること』を体現していました。分の悪いボールを収めてくれるし、競り合いでも先に触って味方につなげることができる。得点も決められましたし、本当に脅威でした。

 つまり、ハーランドのような、世界トップレベルの“個”を有するというのが大前提ですが、チームとしての最大ストロングが個の能力で、それが相手に勝るポイントならば“戦術〇〇”は充分に成立します。今の日本代表をどうこう言うわけではなく、世界にはそういうサッカーも実在するということです。
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