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【喜熨斗勝史の欧州戦記|第13回】W杯の抽選結果をセルビアはどう見た? 同じ第3ポッドでも日本とは決定的な違いがある

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年04月27日

決まった瞬間は皆、微妙なリアクションでした

カタール・ワールドカップでセルビア代表は、グループGに入った。ブラジル、スイス、カメルーンと対戦する。

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 セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督を右腕として支える日本人コーチがいる。“ピクシー”と名古屋でも共闘し、2010年のリーグ優勝に貢献した喜熨斗勝史だ。

 そんな喜熨斗氏がヨーロッパのトップレベルで感じたすべてを明かす連載「喜熨斗勝史の欧州戦記」。第13回は、カタール・ワールドカップの組分け抽選について語ってもらった。
 
――◆――◆――
 
 4月1日にワールドカップ・カタール大会の抽選会が開催され、対戦相手が決まりました。我々セルビア代表はG組。ブラジル代表(11月24日)、カメルーン代表(同28日)、スイス代表(12月3日)と1次リーグを戦います。日本代表も厳しいグループに入りましたが、客観的にみて我々も難敵揃いのグループです。

 抽選会はセルビアのトレセンでスタッフと一緒に固唾(かたず)をのんで見ていました。日本代表とセルビア代表は同じ第3ポッドだったので1次リーグで対戦する可能性はなく、その点では安心して見ていたのですが、第3ポッドの抽選会が進んでも我々の国名がアナウンスされない。ブラジル代表と同組かなぁ、と思っていたら案の定で……決まった瞬間は皆、微妙なリアクションでした。日本もドイツ代表、スペイン代表と同組。そこも仲間のスタッフ陣は声が出なかったようで、無言で握手して去っていきました(苦笑)。

 でも、これがワールドカップなのだな、と。どのグループに入ってもすべてが強豪なのです。そのなかで全力を尽くしてプレーし、世界を感じて、少しでも自分たちの国を強くするマイルストーン(指標)にしないといけない。

 22年が最後の国際大会じゃない。この先もあります。我々もブラジル代表やスイス代表とそう思って対戦します。ミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)とも話しましたが、スタンスとしては攻撃的サッカー。自陣に引いて守り切れる相手じゃない。ワールドカップは相手を押し込むことを磨く期間にしたいです。
 
 ワールドカップ欧州予選の最終戦ポルトガル代表戦と同じメンタルです(2-1で勝利し、それまで首位のポルトガルを逆転してワールドカップ出場切符を獲得)。勝点のコントロールはできないので、すべての試合で勝ちにいくだけです。
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