レッジーナやセルティックでも活躍し、現在は横浜FCでプレーする中村俊輔が６月24日、44歳の誕生日を迎えた。英メディア『SPORT BIBLE』は「ハッピーバースデー、FKキング」と祝福し、「彼のテクニックはネクストレベルだった」と題した記事で、スコットランド時代の活躍に再び光を当てている。

　日本代表の10番は2005年７月、レッジーナからセルティックへ移籍すると、正確無比な左足を武器にすぐさま定位置を奪取。迎えた２年目には、チャンピオンズ・リーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で、FKからスーパーゴールを挙げ、その存在は世界で知られることとなった。

　同メディアは、「スコットランドでの４年間で166試合に出場し、34ゴールを挙げた。そのゴールのほとんどは特別なものだった。本当に特別だ。ナカムラは史上最高のフリーキッカーの１人として歴史に名を残すだろう」と訴え、ユナイテッドの名守護神エドウィン・ファン・デル・サール相手に叩き込んだ伝説の一撃を振り返っている。
【動画】CLマンU戦のホーム＆アウェーで一発ずつ！中村俊輔の魔法の左足が炸裂した伝説のFK

「2006年、日本のプレーメイカーは、マンチェスター・ユナイテッドを相手に30ヤードの距離から雄叫びをあげ、パークヘッドを熱狂の渦に巻き込んだのである。そのシーンを紹介しよう。

　０－０で迎えた81分、セルティックはノックアウトステージに進出するため、１点が必要のなか、あのナカムラが遠目からゴールを決めた。彼は深呼吸をした後、カーブをかけたFKでファン・デル・サールをかわしてゴール隅に決め、セルティックとそのファンに、ヨーロッパでの忘れられない一夜をプレゼントしたのだ」

　さらに『SPORT BIBLE』は、中村が日本のテレビ番組で度々披露する技巧にも触れ、こう伝えている。

「ナカムラはかつて、走行中のバスの窓にボールを飛ばして、そのシュート精度を披露したことがある。別の番組では、巨大なロボットGKを相手にFKを決めるという難題も出されたが、魔法の左足での完璧なキックでネットを揺らし、健在ぶりを証明した」

　時は移り変わり、21-22シーズンは古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、井手口陽介がセルティックのリーグ制覇に貢献した。スコットランドでは再び日本人旋風が吹き荒れているが、そのパイオニアの輝きが色あせることは決してない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】「最高の写真」「見るだけで幸せ」と大反響！ 旗手怜央が投稿した中村俊輔との貴重な２ショット

【PHOTO】「伝説のFK弾」も！中村俊輔のキャリアを厳選フォトで振り返る