現地時間６月13日、ネーションズリーグのグループステージ、リーグAグループ１の第４節が行なわれ、フランスはクロアチアに０－１で敗れた。開幕から３試合で２分１敗と勝利のないフランスはさらに黒星を重ねた。日程は２試合を残しているが、同日に行なわれたデンマーク対オーストリア戦で前者が勝利して勝点を「９」に伸ばし、この時点でフランスのGS敗退が決定した。

　現時点でグループ内最下位のフランスは、このままではリーグBへ降格する可能性もある。試合を終えたディディエ・デシャン監督は「６月は非常に難しい月で、非常に複雑な結果だ。自分たちよりも体力とダイナミズムがあるチームに対して、エネルギーやタフさが足りなかった」と述べた。

　とはいえ、前回大会王者のGS敗退に、現地メディアも衝撃を受けている。仏メディア『SO FOOT』は「この試合ではエムバペは救世主の衣装を身にまとうことができなかった。だが、このチームがあまりにも失敗した集団であることを忘れてはならない」と手厳しく評している。

「エムバペは確かに、ボールに触るたびに、加速するたびにスタジアムを震撼させることのできる、ごく一部の輝かしい選手である。スタッド・ドゥ・フランスに集った観客は、先週金曜日に行なわれたオーストリア戦のように、この国の寵児がすべてを解き放ってくれることを願い、信じていた。だが、左ひざの痛みのためにデンマーク戦で早々に退場して以来、出場時間が減っていたレ・ブルーの10番は、万全とは言い難い状態にあった。ベストではなかった」
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　そして、「レ・ブルーのエムバペを、ただの救世主にしてはいけないのだ」と綴っている。

「もちろん彼はクロアチアの超厳格なDFを打破しようとする強い意志を示し、力を発揮した。ボールタッチはカリム・ベンゼマより30多い72で、クリストファー・ヌクンクよりも20も多い。だが無駄も多く、コンビネーションがうまくいかなかった。そうなるとフランス代表はまるでダメだ。エムバペとベンゼマにあまりにも頼りすぎている。こうなるときほど、エムバペは輝かない。彼を救世主という役割から解放するためにはフランス代表というチームが“失敗した集団”から脱却しなければならない」

　ちなみに、現地サポーターの反応も辛らつだ。フランス代表公式アカウントがクロアチア戦の敗北、そしてGS敗退を報告した投稿には「なんでこんな最悪なことができるんだ」「W杯の前にディディエを追い払わないと」「監督の選手起用が悪い。ベンチに良い選手はいるだろ」「ホームで１点すら決められないなんて……」「これはジダンの出番かもしれない」といった批判的な声が寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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