要因は戦い方と日程の関係にある
[J1第16節]福岡 0-0 浦和/5月28日/ベスト電器スタジアム
浦和レッズは、リーグ戦では4月に入ってから白星なし。8分1敗の“9戦未勝利”と、勝点3から見放されている。
5月8日の12節・柏戦(0-0)、同21日の14節・鹿島戦(1-1)は、拮抗した見ごたえのある内容である一方、同18日の11節・横浜戦(3-3)のように、3点差を追いつく大味な試合もあった。まだ同25日の15節・C大阪(0-2)は、前半は良かったものの、後半にやられてしまうなど不安定な戦いもあった。
ただおしなべて、好機で決めきれない、あるいは決定機すら作れない印象が強い。
要因を挙げると、ひとつには戦い方と日程の関係にある。
リカルド・ロドリゲス監督は、チームの型や戦術を追求するより、相手の戦術に合わせた戦い方を重視している。次の試合まで時間があれば十分な対策ができるが、中2日、中3日となると、調整に時間を割かざるを得ず、いわば、ぶっつけ本番となる。
時間的条件は相手も同じだが、昨季の戦いから、相手はサイドのスペースを消す、キャスパー・ユンカーを封じるといった周知された攻略法で対抗してくる。
浦和レッズは、リーグ戦では4月に入ってから白星なし。8分1敗の“9戦未勝利”と、勝点3から見放されている。
5月8日の12節・柏戦(0-0)、同21日の14節・鹿島戦(1-1)は、拮抗した見ごたえのある内容である一方、同18日の11節・横浜戦(3-3)のように、3点差を追いつく大味な試合もあった。まだ同25日の15節・C大阪(0-2)は、前半は良かったものの、後半にやられてしまうなど不安定な戦いもあった。
ただおしなべて、好機で決めきれない、あるいは決定機すら作れない印象が強い。
要因を挙げると、ひとつには戦い方と日程の関係にある。
リカルド・ロドリゲス監督は、チームの型や戦術を追求するより、相手の戦術に合わせた戦い方を重視している。次の試合まで時間があれば十分な対策ができるが、中2日、中3日となると、調整に時間を割かざるを得ず、いわば、ぶっつけ本番となる。
時間的条件は相手も同じだが、昨季の戦いから、相手はサイドのスペースを消す、キャスパー・ユンカーを封じるといった周知された攻略法で対抗してくる。
これに浦和は個人技を生かした連係で打開したいところ。ロドリゲス監督は厚い選手層を生かし、やりくりに躍起だが、どうにもうまくいかない。
替えが利かない選手、試合に出ている選手、途中起用の選手、出ていない選手のコンディションとモチベーションがいまひとつ揃いきれていない印象で、監督自身、選手起用に手に余るように見え、怪我を抱えている選手の多さがより難しくしている。
また、そもそもシュートを決める意識もそうだ。公開練習となった5月29日。この日は前節・福岡戦の控え組などがミニゲームやシュート練習をしたが、なかなか決まらなかった。以前から同様の印象だ。練習以上のことが試合でできるはずもなく、得点力の低さの一端と考えられる。
さらに、フィニッシュに関わる問題だけではない。
「目ざすサッカーと、実際にいる選手の適性が合ってないところもある。それで迷いが生じるジレンマがある」と、C大阪戦後のMF小泉佳穂の言葉がいまを物語っているようだ。
ただ現在の低迷と同じような状況は、これまでも多かれ少なかれあった。GK西川周作は、リーグ14位で終了した2019年シーズンと比較し「いまはしっかりとした戦い方がある。ボールを持ったなか、どう戦うか。共通意識がベースとしてある。基本に立ちかえることは大事」と語っている。
替えが利かない選手、試合に出ている選手、途中起用の選手、出ていない選手のコンディションとモチベーションがいまひとつ揃いきれていない印象で、監督自身、選手起用に手に余るように見え、怪我を抱えている選手の多さがより難しくしている。
また、そもそもシュートを決める意識もそうだ。公開練習となった5月29日。この日は前節・福岡戦の控え組などがミニゲームやシュート練習をしたが、なかなか決まらなかった。以前から同様の印象だ。練習以上のことが試合でできるはずもなく、得点力の低さの一端と考えられる。
さらに、フィニッシュに関わる問題だけではない。
「目ざすサッカーと、実際にいる選手の適性が合ってないところもある。それで迷いが生じるジレンマがある」と、C大阪戦後のMF小泉佳穂の言葉がいまを物語っているようだ。
ただ現在の低迷と同じような状況は、これまでも多かれ少なかれあった。GK西川周作は、リーグ14位で終了した2019年シーズンと比較し「いまはしっかりとした戦い方がある。ボールを持ったなか、どう戦うか。共通意識がベースとしてある。基本に立ちかえることは大事」と語っている。