本人にとっても、チームにとっても意味の大きい香川の今季リーグ初得点――インゴルシュタット 0-4 ドルトムント

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年08月24日

ELで課題を残した守備も修正するなど実りある一戦となった。

タイミングの良い的確なパスでチャンスを幾度も創出し、ゴールという決定的な仕事も果たした。運動量は多く、無理な体勢からでも正確なパスを送るなど、香川のコンディションは非常に良さそうだ。 (C) Getty Images

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 立ち上がりから主導権を握ったのは、インゴルシュタットの本拠地アウディ・パルクに乗り込んだドルトムントだった。
 
 3日前にヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフ第1レグを戦った状況でも足取りは軽やかで、6分にはさっそく決定機を創り出す。敵陣の最深部まで攻め上がったシュメルツァーがゴール前に折り返し、ロイスがゴールのわずか右に逸れるシュートを放った。
 
 その9分後には、再び左サイドを攻略。DFラインの裏に飛び出したロイスがラストパスを送り、オーバメヤンのシュートチャンスを生み出した。
 
 相手の積極的なフォアチェックに動じないドルトムントは、17分にギュンドアンが魅せる。意表を突くドリブル突破で4~5人を置き去りにし、完璧に相手の守備ブロックを崩してみせた。
 
 18分、22分と続けざまに好機を演出したのは香川だ。それぞれ、ムヒタリアンとオーバメヤンに秀逸なパスを送り、惜しいチャンスを創り出したのだ。
 
 その後も何度か先制のチャンスが訪れるも、フィニッシュの精度を欠いたドルトムントは、無得点のまま前半を折り返した。
 
 待望のゴールが生まれたのは55分。右SBとして先発した“伏兵”ギンターが均衡を破る。右サイドを駆け上がり、ペナルティーエリアのぎりぎりでムヒタリアンのラストパスを受けると、冷静にDFをかわしてボールをゴールに流し込んだ。
 
 その5分後には、左SBのシュメルツァーがエリア内で倒されて、PKを獲得する大仕事。これをロイスが力強く叩き込み、2-0とリードを広げた。
 
 このゴールで勝負の趨勢は決した感があり、ドルトムントは攻勢の手を緩める。71分には中盤での繋ぎのパスが乱れるなど、集中が切れたようにも映ったが、インゴルシュタットの攻撃におけるミスに助けられ、大きなピンチには至らなかった。
 
 そして84分、自力に勝るドルトムントがダメ押し点を挙げる。ホフマンの丁寧なパスをエリア内で受けた香川が、完璧なトラップ直後にシュートコースを作り出すステップワークを見せ、敵DFの股を抜く技ありゴールを決めてみせたのだ。
 
 香川にとってこの今シーズンのリーグ初得点が小さくない意味を持つのは、ドルトムントが得失点差でバイエルンをかわし、2013年9月29日以来、694日ぶりとなる首位に躍り出るゴールとなったからだ。
 
 アディショナルタイムにはオーバメヤンが加点し、終わってみれば、4-0と昇格クラブを一蹴。3日前のELで3失点していた守備の課題もきっちり修正するなど、ドルトムントにとっては実りあるアウェーゲームとなった。
 
文:遠藤孝輔

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