J１リーグ　２ndステージ・８節
アルビレックス新潟―サンフレッチェ広島
８月22日（土）／19:00／デンカビッグスワンスタジアム
 
アルビレックス新潟
２ndステージ成績（７節終了時）：13位　勝点８　２勝２分３敗　11得点・12失点
年間成績（24試合終了時）：15位　勝点22　５勝７分12敗　31得点・45失点
※８月21日時点
 
【最新チーム事情】
●前節・清水戦は苦しみながらも勝点1。守備の粘り強さが出てきた。
●清水戦で田中がJ１通算300試合、山崎がJ１通算100試合出場を達成。
●川口、小泉がU-22日本代表候補トレーニングキャンプに選出
 
【担当記者の視点】
　前節の清水戦は16分に指宿のゴールで先制しながら攻守ともイージーミスが多く、前半終了間際にPKを与えて失点。逆転されかねない展開だったが、後半は守備で踏ん張り、苦しみながらも勝点1を積み上げた。
 
　連戦や暑さもあって清水戦では動きの重さやミスが目立った。広島戦に向けて、どこまでコンディションを整えられているかがポイントだ。
 
　その意味で、今週の新潟は涼しく過ごしやすい日が続き、回復と調整を図れたのは大きい。走力を取り戻し、広島をホームに迎え撃つ態勢が整った。
 
　清水戦では田中がJ１通算300試合出場、山崎が100試合出場を達成した。節目の試合はともに無得点に終わったが、次こそ勝点３につながる仕事をと闘志を燃やしている。
 
　８月18日には川口、小泉がU-22日本代表候補トレーニングキャンプメンバーに選出。両者は「新潟で試合に出ているからこその選出。まずは広島戦」と、さらなるアピールに余念がない。
 
　広島とのリーグ戦通算成績は５勝７分13敗で、ホームでも３勝４分５敗と負け越している。勝てば12年５月以来の勝点３。ビッグスワンの声援を後押しに、なんとか勝利を掴みたい。
 
 
サンフレッチェ広島
２ndステージ成績（７節終了時）：２位　勝点15　５勝０分２敗　18得点・８失点
年間成績（24試合終了時）：２位　勝点49　15勝４分５敗　47得点・24失点
※８月21日時点
 
【最新チーム事情】
●今季２度目の連敗を喫したが、メンバー変更の気配はなし。
●狭いスペースでの打開を図るトレーニングを徹底。
●柴﨑と森﨑浩は復帰までもうしばらく時間が必要。
●浅野、野津田、吉野、宮原の４人がU-22代表に選出。
 
【担当記者の視点】
　鹿島と柏に徹底した「広島対策」を突きつけられ、２試合連続して完封負け。ただ、その「対策」とは決して目新しいものではなく、青山にマークをつける、５バックや４-５のブロックなど、以前も経験してきたものばかりだ。対策にしてやられたというよりも、今まで広島の内部に抱えていた課題が一気に噴出したと見ていい。
 
　速攻が機能している時は問題とならなかった細かなコンビネーションの未熟さが、柴﨑や森﨑浩といった経験豊富な技術者が不在となると表面化してくる。そしてそれは、試合でやり続けないと解決できない、時間を要する課題だ。
 
　今節も新潟が同じような「広島対策」を仕掛けてきた場合は、決して楽ではない展開となる。また、前からプレスを仕掛けてきた場合も、コンディションとコンビネーションの課題を抱えている以上、上手く捌くことは容易ではない。
 
　広島にとって今季最大の危機とも言える状況だが、“特効薬”は今のところ見つかっていない。前回の連敗時には柴﨑とドウグラスの先発起用というワクチンが効果的だったが、森保監督は今回、どういう手立てで危機を乗り越えるのか。そこが逆に楽しみでもある。