現地時間４月16日に開催されたFAカップの準決勝で、リバプールとマンチェスター・シティが聖地ウェンブリーで激突した。

　前線にサラー、マネ、ディアスを並べた前者は、ベンチにもフィルミーノとジョッタというレギュラークラスのアタッカーが控えるため、南野拓実は公式戦３試合連続でメンバー外となった。

　６日の前の一戦を含め、プレミアリーグでの今シーズン２度の対戦は、いずれも２―２のドローで終わっているこのカードは、開始９分にいきなり動く。

　ロバートソンのCKに、圧倒的なジャンプ力を見せたコナテが頭で合わせて、ネットを揺らした。絶好調のフランス人DFは、加入後初ゴールからカップ戦３試合連発。その全てが、CKからヘッドで奪った先制弾だ。
【動画】CKからヘッド！ヘッド！ヘッド！絶好調コナテ、今月５日の加入後初ゴールから驚異の出場３戦連発

　この一撃で勢いに乗ったリバプールは、17分に追加点を挙げる。マネがバックパスを受けた相手GKステフェンに猛チャージをかけ、最後はスライディングで押し込んだ。

　国内カップ戦要員として、この日も正守護神のエデルソンに代わり、先発したアメリカ代表の27歳にとっては、痛恨のミスとなった。

　止まらないマネは、45分にもチアゴのパスから、右アウトサイドでの絶妙なボレーシューを叩き込み、レッズはなんと前半だけで３―０とする。
 

　ほとんどいいところなく45分を終えたシティは、迎えた後半開始直後の47分、ガブリエウ・ジェズスのラストパスからグリーリッシュが左足のシュートを突き刺し、１点を返す。ここから一気に攻勢に出たいところだったが、思うようにチャンスを作れない。

　シティは70分にようやく２点目の決定機が到来。G・ジェズスが縦パスから抜け出し、GKアリソンと１対１の決定機となるが、好守に阻まれてモノにできない。

　73分には２点をリードするクロップ監督が先に動く。イエローカードを貰っていたケイタを、ヘンダーソンに代える。さらに85分にはフィルミーノとジョッタも投入する。対してグアルディオラ監督は、83分に１枚目の交代カードでマハレズを送り込む。

　すると後半アディショナルタイム、そのマハレズがペナルティエリア内に侵入し、シュート。これがこぼれたところをベルナルド・シウバが押し込み、１点差に迫る。だが、シティの反撃はここまでだった。

　前半のリードを守り切ったリバプールが、最大のライバルを３―２で下し、前人未到の４冠へまた一歩前進した。決勝では17日に行なわれるチェルシー対クリスタル・パレスの勝者と相まみえる。

　一方、シティはペップ体制６年で５度準決勝に進み、４度目の同ラウンド敗退となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】トロフィーを手に、サポーターの元へ向かう南野の後ろには…激熱シーンをチェック​

【動画】セレブレーションが始まる直前、左端で南野とマネが何やらひそひそ…