現地４月９日に行なわれたドイツ２部シャルケ対ハイデンハイムは３-０でホームのシャルケが勝利を収めた。日本代表DFの板倉滉は、中盤の底で先発し、チームの２点目を奪う活躍で勝利に貢献している。

　現地局『RUHR24』は採点でチーム内最高である「1.5」を与えて絶賛している（※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低）。

　寸評では、「前半の印象は悪かったが、後半は花火を打ち上げた。後半開始から間もない56分、相手ペナルティエリア内で相手２人を振り切り、乾坤一擲のシュートを決めてスコアを２-０にした。その直後にも自ら３-０にするチャンスにも恵まれたが、相手GKにセーブされた。ただ、ボールに対するアプローチはかなり魅力的で、何度も何度もデュエルにも身を投じた」と称えた。

　さらに、現地メディア『DER WESTEN』も、今季４点目をマークした板倉を称賛。「テレビの視聴者も大喜びのゴールを決めた。彼はチームに必要であることを改めて証明した」と綴っている。
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０完勝

「彼は移籍してからすぐにチームでプレーし、ファンの心を掴んだ。今回のドリブルからのゴールは、守備だけではなく、他のスキルも持ち合わせていることを改めて示した。

　ただ、板倉は１シーズンのみのレンタルだ。もちろん、買い取りオプションがある。このゴールが決まったあと、ファンからは『絶対に離すな』『何としても板倉を引き留めるんだ』『お願いだからルーベン（SD）、どうにかしてくれ』といった声がかつてないほどに上がった。彼は完璧にファンのお気に入りなのだ」

　同メディアによれば、買い取りオプションは450万ユーロ（約５億6250万円）とされており、「クラブにとっては莫大な金額だ。だが、それは昇格すれば叶う。板倉をルール地方に残すための最低条件だ」と伝えている。

　シャルケはこの勝利で勝点を53に伸ばしてドイツ２部の首位に浮上した。得失点差で２位ブレーメン（勝点53）、３位にはザンクト・パウリ（勝点52）、４位にダルムシュタット（勝点51）、５位ニュルンベルク（勝点49）と続いている。すべての日程を消化したのち、２位までが自動昇格し、３位は１部クラブとの入れ替え戦プレーオフに回ることになる。

　２部の残りは５試合。シャルケの次節はアウェーでダルムシュタットとの対戦を控えている。シーズン終了までの残り１か月は、板倉の去就をも左右する重要な時期になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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