イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、破竹の勢いで得点を重ねるハリー・ケインを絶賛した。英衛星放送『Sky Sports』が伝えている。

　現地時間３月26日、国際親善試合が各地で行なわれ、イングランドはスイスとウェンブリーで対戦。同じくすでにカタール・ワールドカップ出場を決めている難敵に先制を許すも、ルーク・ショーのゴールで前半のうちに追いつくと、78分にケインがPKで勝ち越し点を奪い、２―１で逆転勝利を収めた。

　ケインはこのゴールで代表通算49点目に到達。ガリー・リネカー氏を抜き去ると同時に、ボビー・チャールトン氏と並び、歴代２位タイに浮上した。１位のウェイン・ルーニー氏までも残り４点に迫るなか、サウスゲイト監督は記録に関し、こう語った。

「ハリーは今、信じられないような名前の中にいる。その歴史に感謝するだろうし、そのような中に入ることは大きな意味を持つだろう。彼は記録を更新するのが好きなようだ」

　代表チームの準備に影響を与えないために、カタールW杯前の記録更新を望むかどうかとの問いには、「ワールドカップの決勝で記録を破ってほしいね！」と答えた。

「ハリーはとても冷静で、そこに到達できる自信もある。１試合あたりのゴール記録は驚異的だ。それに常に様々な憶測が飛び交うことも承知している。もしワールドカップまでに記録を更新しなければ、人々は調子が悪いと言い、チームに入れるべきかどうか尋ねるだろうね。でも彼はそういったことに慣れているから、冷静に対処してくれるに違いない」
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　また、トッテナムOBで、現在は『talkSPORT』で解説員を務めるジェイソン・カンディ氏も、絶好調のエースに言及。「ケインは自分の能力を最大限に引き出しているが、ルーニーはそうではない」と持論を展開している。

「彼はルーニーより良い選手ではない。ただルーニーは自分の潜在能力を十分に発揮できなかったと思う。イングランド代表で60、70、80ゴールを挙げるべき選手だった。ケインはルーニーほど試合に出ていないが、それをすいすい成し遂げようとしている」

　ケインがNo.１スコアラーの座に君臨する記念すべき瞬間は、もう間もなくだろう。なお、イングランド代表の得点数トップ10は以下の通り（得点数／出場試合数）。

１位 ウェイン・ルーニー（53／120）
２位 ハリー・ケイン（49／68）
２位 ボビー・チャールトン（49／106）
４位 ガリー・リネカー（48／80）    
５位 ジミー・グリーブス（44／57）    
６位 マイケル・オーウェン（40／89）    
７位 ナット・ロフトハス（30／33）
７位 アラン・シアラー（30／63）    
７位 トム・フィニー（30／76）        
10位 ビビアン・ウッドワード（29／23）    
10位 フランク・ランパード（29／106）

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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