ラ・リーガでは目下5連勝中
洋の東西を問わず、重鎮選手の扱いには特別な慎重さが求められるものだ。
アトレティコ・マドリーにおけるルイス・スアレスは、まさしく重鎮と言っていい存在。実際、ディエゴ・シメオネ監督は、昨シーズンのラ・リーガ制覇の立役者でもあるストライカーのプライドに配慮しながら起用してきた。
しかしチームの低迷を受け、まもなく終盤戦に差し掛かろうというタイミングでスタメンから外すことを決断。直近の6試合はいずれもベンチスタートとなっており、うち2試合ではピッチに立つことすらなかった。ただ不思議なことに、こうした重鎮の“降格人事”には付き物の騒動が、まったく起こる気配がないのだ。
アトレティコ・マドリーにおけるルイス・スアレスは、まさしく重鎮と言っていい存在。実際、ディエゴ・シメオネ監督は、昨シーズンのラ・リーガ制覇の立役者でもあるストライカーのプライドに配慮しながら起用してきた。
しかしチームの低迷を受け、まもなく終盤戦に差し掛かろうというタイミングでスタメンから外すことを決断。直近の6試合はいずれもベンチスタートとなっており、うち2試合ではピッチに立つことすらなかった。ただ不思議なことに、こうした重鎮の“降格人事”には付き物の騒動が、まったく起こる気配がないのだ。
その要因のひとつには、もはやスアレスをスタメンで起用しつづける必然的な理由がなくなっていたことが挙げられる。守備やカウンター時の機動力不足は明らかで、もうそれは健在ぶりを示す得点力だけでは補えない次元にあった。
またスアレス本人もスタメン落ちを受け入れている様子で、途中出場からでも勝利に貢献しようという姿勢を見せている。もちろんそれは、自らの決断を受け入れさせたシメオネ監督の手腕の裏返しでもあるだろう。
そして騒動に発展していないもうひとつの大きな要因として、スアレスと入れ替わってスタメンに定着したジョアン・フェリックスが活躍を見せている点も見逃せない。目下、公式戦7試合連続スタメン出場中で、その間に5得点・2アシストをマーク。チームも6勝1分けと調子を取り戻している。
とりわけ、アントワーヌ・グリエーズマンと形成する2トップはチームの新たな呼び物になっており、シーズンが佳境を迎える中、J・フェリックスの覚醒がこのまま本格化すれば、アトレティコはベスト8進出を決めているチャンピオンズ・リーグにおいても、いよいよ侮れない存在となりそうだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
またスアレス本人もスタメン落ちを受け入れている様子で、途中出場からでも勝利に貢献しようという姿勢を見せている。もちろんそれは、自らの決断を受け入れさせたシメオネ監督の手腕の裏返しでもあるだろう。
そして騒動に発展していないもうひとつの大きな要因として、スアレスと入れ替わってスタメンに定着したジョアン・フェリックスが活躍を見せている点も見逃せない。目下、公式戦7試合連続スタメン出場中で、その間に5得点・2アシストをマーク。チームも6勝1分けと調子を取り戻している。
とりわけ、アントワーヌ・グリエーズマンと形成する2トップはチームの新たな呼び物になっており、シーズンが佳境を迎える中、J・フェリックスの覚醒がこのまま本格化すれば、アトレティコはベスト8進出を決めているチャンピオンズ・リーグにおいても、いよいよ侮れない存在となりそうだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部