スペイン紙『AS』が、敗軍の将カルロ・アンチェロッティを酷評している。

　現地時間３月20日に開催されたラ・リーガ第29節で、首位のレアル・マドリーは、３位のバルセロナと本拠地サンティアゴ・ベルナベウで対戦。エル・クラシコでは目下５連勝中だったが、ピエール＝エメリク・オーバメヤンに２ゴールを許すなど、０―４で衝撃の大敗を喫した。

　各所から厳しい声が寄せられるなか、『AS』はエースのカリム・ベンゼマを故障で欠いたため、４-２-４-０の変則システムを採用する奇策に打って出たイタリア人指揮官を集中攻撃。「アンチェロッティのハラキリ」と題し、猛批判を繰り広げている。

「イタリア人は信用をドブに捨てたようなものだ。（ルカ）モドリッチを前線に置いたプラン、３バックへの変更…説明しがたい戦術の混乱だ。１―２で敗れたシェリフ戦で（エドゥアルド）カマビンガを左SBに置いたときのような奇妙さを思い起こさせる。

　アンチェロッティは『中盤でプレスをかけるために、バックで１対１を試したかった』と昨夜説明した。時速35.9kmの（ウスマンヌ）デンベレと35.5kmのオーバメヤンという、地球上で最も速い２人の選手に対して、控えめに言っても物議を醸す采配だ」
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　同紙の攻撃はまだまだ止まらない。「『私のせいで、私のせいで、私のせいで、私の大いなる過ちのせいで』とアンチェロッティはマスコミの前で平謝りをしていたが、彼にはそうするしかなかった」と、さらに突き放した。

「カルロは塩酸と硫酸を混ぜ合わせ、彼の有名な眉毛さえも燃やす反応を引き起こした。クラシコでのイタリア人の戦術的混乱は、（敵地での）パリ・サンジェルマン戦（●０―１）以来、彼に向けられている指の数を10倍にする」

　リーガとチャンピオンズ・リーグの２冠に向け、アンチェロッティ監督は傾いた船を早急に立て直せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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