カタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本と同じグループBに属するオーストラリアは、３月17日、サッカー協会（FFA）を通じて、日本戦を含む代表戦に臨むメンバーを発表した。

　最終予選は残り２試合で、オーストラリアは日本に次ぐ３位につけている。24日には森保ジャパン、そして29日には首位のサウジアラビアという上位対決を控え、グラハム・アーノルド監督は、初招集３人を含む27人を招集した。

　海外組では、GKマシュー・ライアン（ソシエダ）やトレント・セインズベリー（コルトレイク）、トーマス・ロギッチ（セルティック）、そしてファジアーノ岡山のミッチェル・デュークも名を連ねている。

　さらに、スポーツチャンネル『FOX SPORTS』オーストラリア版は、今回の目玉として、ブルーノ・フォルナローリを挙げた。ウルグアイの世代別代表にも選出されていた34歳のストライカーで、2015年８月からオーストラリア１部でプレー。メルボルン・シティ、パース・グローリーで計138試合に出場し、81ゴールという記録を残している。今シーズンに限れば14試合出場、７得点という成績だ。

　オーストラリア国籍を取得したばかりでの初選出は、代表チームに負傷者、そしてコロナによる離脱者が続出していることを受け、アーノルド監督が招集を決断したという。
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　とはいえ、その実力は折り紙付きだ。送り出すパース・グローリーのリチャード・ガルシア監督は代表チームでの活躍に太鼓判を押している。

「彼はチームに経験とクオリティ、フィニッシュ能力をもたらす。対戦相手にとっては真の脅威となるだろう。ボールを保持して他の選手を活かす素晴らしい能力があり、自分よりもチームを優先して献身的なプレーをする。幸いなことに私が彼に代表選出を伝えたんだが、『僕は今、オージーなんだね』と、とてもうれしそうにしていた」

　オーストラリア代表は日本戦、サウジアラビア戦に勝利した場合は自動的にカタールW杯への出場権を得る。グループ３位の場合は、アジア最終予選グループAとのプレーオフ、そして南米予選グループ５位とのプレーオフにまわることになる。

　ウルグアイ出身のストライカーが、日本の脅威となり、オーストラリアをW杯に導くのか。日本戦は24日、アウェーで行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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