国内のカップ戦で結果を残しても、ワールドクラスのストライカーをそろえるリバプールの前線で出場機会を得るのは容易なことではない。だからこそ、南野拓実は移籍すべきなのだろうか。

　リーグカップで準決勝までに４得点を挙げた南野だが、先週末に行われたチェルシーとの決勝戦では出番がなかった。だが、続く３月２日のFAカップ５回戦では、ノーリッジを相手に先発フル出場で２得点。「国内カップ戦のキング」などと賛辞が寄せられている。

　しかし、リバプールの前線にはモハメド・サラー、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョッタ、ロベルト・フィルミーノがおり、冬のマーケットでルイス・ディアスも加わった。ユルゲン・クロップ監督が考える序列を変えるのは至難の業だ。

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　リーズ・ユナイテッド出身の元プレミア戦士のノエル・ウィーランは、『Football Insider』で「来シーズンはリバプールにいないだろう。記録からではなく、あの年齢であまり試合に出ていないからだ」と、南野がレッズのユニフォームを着るのは今季が最後ではないかとの見解を示した。

「若くて頭角を現している、あるいはキャリアの終わりなら、控えや脇役でも満足かもしれない。特にあのような素晴らしいチームならね。だが、ミナミノのようにピークにあるなら、定期的に先発出場する必要がある。リバプールがすべての公式戦で勝ち残るほど、彼が手にするチャンスは増える。だが、サラー、マネ、ジョッタ、ディアスがいる中で、ビッグマッチで彼が先発することはない」

　さらに、ウィーランは「100％、彼は夏に移籍すると思う」と続けている。

「プレミアリーグ内ではないかもしれない。国外に戻るかもしれない。だが、彼が去ることは確かだ。素晴らしい選手であり、だがリバプールでは十分な出場機会を得ることがないからだ」

　リバプールと南野は、来季以降をどう考えているのか。確かなのは、移籍するにしても、今シーズンの残りで結果を残し続けるのが重要ということだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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