【CL展望】前回王者チェルシーの懸念はルカクの不調。戦力ダウンのリールは主砲に期待

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年02月22日

37歳とは思えないハイパフォーマンスを見せる

ともに勝利の鍵を握るT・シウバ(左)とデイビッド(右)(C) Getty Images

画像を見る

 2月12日に行なわれたクラブワールドカップで優勝を果たし、プレミアリーグで上位につける前回王者のチェルシーが、本拠地スタンフォード・ブリッジでリーグ・アン中位に低迷する相手に敗れるシナリオは考えにくい。

 油断や慢心が生まれかねないが、パリ・サンジェルマン時代にリールと何度となく対戦したトーマス・トゥヘル監督&37歳のベテランDFチアゴ・シウバがしっかり手綱を締めるだろう。とくに後者は心身ともに充実の様子で、攻撃のスイッチを入れるフィードも本分の守備も冴えている。

 懸念はなかなか上向かないロメル・ルカクの状態。インテル時代の2トップとは違い、ナローな3トップのCFでスペースが制限され、より基準点としての役割を求められ、前を向いて仕掛ける機会が減少している現状に本人も窮屈さを感じているようだ。

 トゥヘル監督がどんな解決策を用意できるのか、注目だ。
 

 リールの視点に立てば、国内リーグで得点王争いを繰り広げる売り出し中のCFジョナサン・デイビッドが、T・シウバが統率するチェルシーの最終ラインを崩せなければ勝機は広がらない。

 このカナダ代表FWとともに攻撃で期待されるのが、シーズン後半戦から10番を背負うレナト・サンチェスと、半年の空白期間を経て1月に新加入した34歳のアテム・ベン・アルファだ。

 前者は中盤センターと右サイドで獅子奮迅の活躍を見せており、後者は途中出場から自慢の高速ドリブルで攻撃のアクセントとなっている。

 ただ、今冬では崩しの切り札だったジョナタン・イコネをフィオレンティーナへ、不動の左SBだったレイニウドをアトレティコ・マドリーへと売却し、戦力ダウンしている点は大いに気がかりだ。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年2月17日号より一部修正・加筆して転載。

【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!

【関連記事】
「私はボールが来なければ怒っていた」元Jリーガーが“衝撃タッチ数”のルカクに苦言! チェルシー指揮官は「何ができる? 分からないよ…」
「まるで別世界にいるよう」神戸FWボージャンが母国紙に語った日本の印象。とくに感銘を受けたのは?「お気に入りになった」
【CL展望】ユベントスの新戦力ヴラホビッチが初の大舞台で躍動するか。ビジャレアルは復帰したオランダ代表FWが鍵を握る
「魔法の光であり続けた。華麗なパスだ」絶品アシストの中島翔哉を現地メディアが絶賛!「ボールが来るたびに…」
「全くナンセンスな話だ」マンU指揮官は“主将交代報道”に呆れ。ロッカーの雰囲気も改善「以前は大所帯過ぎたが…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ