マンチェスター・ユナイテッドのラルフ・ラングニック監督が、議論を呼んでいるキャプテン問題について口を開いた。

　事の発端は２月17日。低調なパフォーマンスから現主将ハリー・マグワイアの求心力低下が囁かれるなか、英紙『Mirror』が「ラングニック監督が今シーズン末までクリスチアーノ・ロナウドにキャプテンマークを託す案を、両選手と話し合った」と報じたのだ。

　同紙はそのうえで、「マグワイアはそのままキャプテン降格となることを危惧して消極的。C・ロナウドの若手に対する影響力で、自身の権威が落ち、一部が自分へのリスペクトを失ったと感じている。だが、ロッカールーム内には主将交代が避けられないとの考えがあり、ラングニック監督はジェイドン・サンチョ、スコット・マクトミネイ、マーカス・ラッシュフォードといった若手の導き手となることをC・ロナウドに求めている」とも伝えていた。

　これに対し、マグワイア本人はツイッターで反応。当該記事を引用し「このクラブについて、事実と異なる報道をたくさん見てきた。これもそのひとつだ。書かれていること全てについて投稿を始めるつもりはないが、これははっきりさせておく必要があった。我々は団結し、日曜日に向けて集中している。みんな、今日を楽しんでくれ」とコメントした。

　そしてクラブ公式サイトによれば、ラングニック監督も20日のプレミアリーグ第26節リーズ戦を前にした会見で「最初に言っておくが、これは全くナンセンスな話だ」と、すぐさま憶測を否定した。
 

「どの選手ともキャプテン変更の可能性について話したことはないし、ハリーもクリスチアーノも、他の全ての選手たちもそのことを十分に理解している。問題になったことなど一度もない。キャプテンを決めるのは私なので、他の選手と話す理由はない。ハリーは我々のキャプテンであり、シーズン終了までそうあり続けるだろうし、他に付け加えることは何もない」
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　さらにドイツ人指揮官は、ロッカールームの雰囲気にも言及。今冬の移籍による人員整理を経て、改善されたと明かした。

「正直なところ、次のトレーニングと試合の準備に集中しているので、そのような雑音にはあまり耳を傾けない。もちろん書かれていることは耳にしているが、この11～12週間の個人的な経験から言えるのは、不満を抱えていた選手がいたということ。以前も言ったが、チームが大所帯過ぎた。試合に出られないと分かっている選手が多過ぎたんだ。私が言えるのは、ロッカールームの雰囲気が２週間前よりも良くなっているということだ」

　ユナイテッドは直近のブライトン戦で、C・ロナウドの公式戦７試合ぶりのゴールなどで、リーグ戦３試合ぶりに勝利。順位もチャンピオンズ・リーグ出場圏内の４位に上げた。このまま結果を出し続け、周囲の雑音を一蹴できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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