【番記者“激薦”|横浜】古巣帰還の吉尾海夏が果たすべき使命。“自信の左足”で勝利とタイトルへ導く

カテゴリ:Jリーグ

藤井雅彦

2022年02月22日

偽らざる本音が未来への原動力に

4年ぶりにトリコロールに帰還した吉尾。「この街にシャーレを奪還しましょう!」と意気軒高だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ついに幕を開けた今季のJ1リーグ。それぞれのチームとしての戦いぶりが気になる一方、ではその中で注目すべき選手は誰か――番記者が独自の観点で必見プレーヤーをピックアップし、その魅力を伝える。今回は横浜F・マリノスのMF吉尾海夏を紹介する。

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 3年間の武者修行を経て、23歳の立派な大人になった吉尾海夏が横浜へ帰還した。

 とにかく公式戦のピッチに立つことを目標にした期限付き移籍は「決して遠回りではなかった」。3シーズンで計90試合の公式戦に出場し、貴重な経験を血肉にできた。「すべてはこれからの自分次第。自信をつけて帰ってくることができたという意味ではひとつの目的を達成した」と頷く。

 2017年にユースからトップチームに昇格。プロ入り後の2年間で公式戦18試合に出場したが、手応えはまったくなかった。当時を振り返る言葉からは悔恨の念がにじみ出る。

「周りとは確実にレベルの差があって、怯えながら練習していた。自分のミスで練習の流れを止めてしまい、それを繰り返して自信を失ったこともあった」

 次第に自分の良さを見失ってしまった。ボールを失わないプレーや慎重にパスをつなぐことばかりに意識が向き、ゴールへ向かっていく大胆さがなくなる。表情から笑みが消え、いつしか得意の左足を思い切り振れなくなった。

 転機が訪れたのは2019年だ。

 仙台の一員としてJ1で経験を積んだシーズン終盤、愛するトリコロールが15年ぶりにリーグ制覇する姿を杜の都から見届けた。「嬉しかった。ただ、同時に心のどこかでそのピッチに立てなかった悔しさもあった」。偽らざる本音が、未来への原動力に変わっていく。

 20年と21年はJ2に舞台を変え、町田の中心選手として結果を残す。特に昨季は10ゴール・10アシストと目に見える数字で周囲を納得させ、レンタルバックの権利を勝ち取った。
 
 今季は天野純の期限付き移籍を受けて背番号14を引き継いだ。期待値の高さにパフォーマンスと結果で応えなければいけない。

 クラブ創設30周年の節目のシーズンに、アカデミー出身のレフティが躍動する姿が目に浮かぶ。

「トリコロール魂をしっかりと受け継ぎ、今度はアカデミーの後輩たちにその姿を見せたい。それが自分の使命だと思っている」

 自信の左足で、横浜を勝利とタイトルへ導く。

取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

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