青森山田、仙台育英など4校が辞退するなか最終日まで行なわれた
先月31日に幕を閉じた東北新人大会。今、各大会が中止になる中で、4つの辞退校が出ながらも最終日まで行なわれたこの大会で、将来性を感じさせる3人のストライカーがいた。
1人目は秋田商の1年生ストライカー・泉海斗だ。チームのエースナンバー17を背負う彼は、ボールの収め方が独特で、パスの質、相手の寄せの角度などを瞬時に把握しながら、トラップの方法を変えている印象を受ける。引き寄せてからのトラップ、ボールを迎えに行く形でのトラップ、背負いながら受けると見せかけ、ターンして前を向いてシンプルに叩くなど、前線で落ち着きを見せていた。
「相手の頭の中を見て、相手の狙いの逆を取れる非常に楽しみな選手。スピードもあるし、チャレンジ精神もあるので、もっとシュートを増やしていってほしい」と小林克監督も大きな期待を寄せている。
2人目は八戸学院野辺地西の背番号10・金津力暉だ。アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼は、屈強なフィジカルに加えて、足もとの技術も高い。特にアウトサイドキックの使い方は彼の特徴のひとつで、ボールを収めた後に相手のタイミングを外すアウトサイドパスで、プレスを剥がすプレーには目を見張るものがあった。
「もっとストライカーとして決定的な仕事ができるようになりたい」と語るが、フィニッシュに持ち込むバリエーションが多彩で、シュートスイングの速さも持っており、今後よりプレー精度が磨かれれば面白い存在になることは間違いない。
3人目は準優勝に輝いた東北学院の渡邉幸汰だ。184cmの高さを誇り、ポストプレーと空中戦の強さに定評がある。競り合いの強さに加え、ヘディングだけではなく、胸トラップからの反転プレーも磨きがかかっており、前線でプレーの幅を広げようとしている。
1人目は秋田商の1年生ストライカー・泉海斗だ。チームのエースナンバー17を背負う彼は、ボールの収め方が独特で、パスの質、相手の寄せの角度などを瞬時に把握しながら、トラップの方法を変えている印象を受ける。引き寄せてからのトラップ、ボールを迎えに行く形でのトラップ、背負いながら受けると見せかけ、ターンして前を向いてシンプルに叩くなど、前線で落ち着きを見せていた。
「相手の頭の中を見て、相手の狙いの逆を取れる非常に楽しみな選手。スピードもあるし、チャレンジ精神もあるので、もっとシュートを増やしていってほしい」と小林克監督も大きな期待を寄せている。
2人目は八戸学院野辺地西の背番号10・金津力暉だ。アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼は、屈強なフィジカルに加えて、足もとの技術も高い。特にアウトサイドキックの使い方は彼の特徴のひとつで、ボールを収めた後に相手のタイミングを外すアウトサイドパスで、プレスを剥がすプレーには目を見張るものがあった。
「もっとストライカーとして決定的な仕事ができるようになりたい」と語るが、フィニッシュに持ち込むバリエーションが多彩で、シュートスイングの速さも持っており、今後よりプレー精度が磨かれれば面白い存在になることは間違いない。
3人目は準優勝に輝いた東北学院の渡邉幸汰だ。184cmの高さを誇り、ポストプレーと空中戦の強さに定評がある。競り合いの強さに加え、ヘディングだけではなく、胸トラップからの反転プレーも磨きがかかっており、前線でプレーの幅を広げようとしている。
「フィジカル不足を感じたので、71kgから76kgまで増やして、より当たり負けしない身体作りと、シュートの威力をもっと増やしていきたい」
明確な目標を持ち、成長に貪欲な彼はセンターフォワードだけではなく、左右のサイドハーフもこなす。両足を遜色なく扱える彼は、サイドに入ればカットインからのシュートという新たな武器を持つなど、前線のユーティリティとしても期待される存在だ。
今回は青森山田、仙台育英など全国常連の強豪校が辞退した中で行なわれた大会となったが、ここに挙げた3人が、全国クラスの強豪校と対戦をした時に、またどのようなプレーをするのかは大いに注目されるところだ。ポテンシャルを持っている選手たちだけに関東や関西、九州などの他地域の強豪校とも対戦し、より厳しいプレスやマークを受けた時に同じような力を発揮するのか。もしかすると相手が強ければ強いほど能力を発揮する選手なのではないか。否が応でも期待感が膨らむ。
次に彼らのプレーを見ることを心待ちにしながら、今後の大会が無事に行なわれることを祈りながら、新たな高校サッカーシーズンの本格的な幕開けを楽しみにしたい。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【2021選手権PHOTO】来季の活躍が期待される「下級生ベストイレブン」
明確な目標を持ち、成長に貪欲な彼はセンターフォワードだけではなく、左右のサイドハーフもこなす。両足を遜色なく扱える彼は、サイドに入ればカットインからのシュートという新たな武器を持つなど、前線のユーティリティとしても期待される存在だ。
今回は青森山田、仙台育英など全国常連の強豪校が辞退した中で行なわれた大会となったが、ここに挙げた3人が、全国クラスの強豪校と対戦をした時に、またどのようなプレーをするのかは大いに注目されるところだ。ポテンシャルを持っている選手たちだけに関東や関西、九州などの他地域の強豪校とも対戦し、より厳しいプレスやマークを受けた時に同じような力を発揮するのか。もしかすると相手が強ければ強いほど能力を発揮する選手なのではないか。否が応でも期待感が膨らむ。
次に彼らのプレーを見ることを心待ちにしながら、今後の大会が無事に行なわれることを祈りながら、新たな高校サッカーシーズンの本格的な幕開けを楽しみにしたい。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【2021選手権PHOTO】来季の活躍が期待される「下級生ベストイレブン」