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「気が利くプレーや頭を使って」。プロ生活17年目、相模原の新10番・藤本淳吾のかける思い

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年02月03日

「怪我をしないで、1年間、サッカーを楽しくやれたら」

今季は10番を背負う藤本。熟練のレフティに、かかる期待は大きい。写真:滝川敏之

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「これが現実」と、SC相模原の藤本淳吾は受け止めている。「寂しい部分はある」とも感じている。

 J1やJ2に比べれば、J3はメディアなどで取り上げられる機会はそこまで多くはない。ただ、だからこそ取り巻く現状が発奮材料にもなる。

「自分たちでそれを変えられるように、リーグを盛り上げていきたい」と言う。「取り上げてもらえるように頑張りたい」と気合いを入れる。

 相模原はJ2初参戦となった昨季、最終節まで残留の可能性を残したが、結果的にJ3降格となった。

 チームは粘り強く、懸命にシーズンを戦い抜いたなかで、藤本は32試合に出場し、チームトップの7得点をマーク。チャンスメイクや精力的な守備でも貢献した。

 当然、今季もかかる期待は大きい。しかも、背番号は4番から、本人も「特別な番号」と言う10番に変更となった。「責任を持ったプレー、行動をしていきたい」と話す藤本は、地に足をつけて新シーズンに臨む。

「たしかに去年は、相模原の中では結果を出せたほうだと思うけど、それが今年も続くとは限らない。新しくメンバーも入ってきて、練習からどれだけやれるかだと思う。

 3月には38歳になる。身体としっかり相談して、日頃からしっかりケアして、できるだけベストコンディションを保てるように努力していきたい」

 レギュラーが確約されているわけではない。「チーム内の争いに勝って、スタメンで出続けられるように」と表情を引き締める。そのうえで「怪我をしないで、1年間、サッカーを楽しくやれたら」と思い描いている。
 
 実績も実力も申し分ない。J3制覇でJ2復帰を目標に掲げるチームで、熟練のレフティはどんな活躍を見せてくれるか。

「チームとしてやらなければいけないこと、やろうとしていることをまず表現しなければならない。それにプラスアルファで、個人個人の持ち味をどう出していくか。僕の場合は、左足のキックもそうだけど、気が利くようなプレーや頭を使ってやっていきたい」

 20年シーズン途中に相模原に加わり、自身初のJ3を経験。「何が起こるか分からないリーグ」という印象がある。チームは昇格候補のひとつに挙げられるだろうが、「1試合1試合を大事に、勝つための準備を毎日やる」ことが重要になる。

 チームを牽引すべき存在だ。昨季も練習の合間などで、自ら後輩たちにアドバイスを送る姿があった。プロ生活17年目。いまだ衰えない技術とサッカーへの情熱を秘める藤本の活躍が楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】高木体制2年目の相模原、目標はJ3制覇でJ2復帰!
 
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