ローマ 「3大ターゲット」との交渉状況は? 移籍市場専門記者が解説

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2015年07月27日

いずれも選手サイドとは合意しているが…。

移籍金をめぐるマンCとの交渉が難航しているゼコ。妥協点は見出せるのか。 (C) REUTERS/AFLO

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 アーセナルのGKヴォイチェフ・シュチェスニーの獲得を決めたローマは、引き続きマンチェスター・シティのFWエディン・ゼコ、バルセロナのSBアドリアーノ、そしてチェルシーが保有権を持つモハメド・サラーに焦点を合わせて移籍交渉を進めている。
 
 さらに、ナポリが獲得に乗り出しているサッスオーロの右SBシメ・ヴルサリコについても、その交渉が進展していないのを見て競合の可能性を探り始めた模様だ。
 
 ゼコ、アドリアーノ、サラーについては、いずれもすでに選手サイドとは基本的な合意に達しており、クラブ間交渉が焦点となっている。以下が3人をめぐる現在の状況だ。
 
■ゼコ:マンC側は3000万ユーロ(約42億円)という要求額から譲歩しておらず、2000万ユーロ(約28億円)を下回るローマのオファーとはまだ大きな開きがある状況。交渉は進展せず停滞が続いている。
 
■アドリアーノ:バルセロナが要求する移籍金800万ユーロ(約11億2000万円)に対し、ローマのオファーは400万ユーロ(約5億6000万円)にとどまっている状況。
 
 バルサは、8月5日にカンプ・ノウで予定しているローマ戦(ガンペール杯)を交渉のタイムリミットに設定しており、交渉が急がれている。
 
■サラー:代理人サイドとの度重なる話し合いを通して条件面では合意が成立しており、チェルシーもレンタル料200万ユーロ(約2億8000万円)+移籍金2100万ユーロ(約29億4000万円)の買い取り義務付きレンタルという条件を受け入れて、クラブ間でも合意に達した。
 
 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、「サラーは構想外。私のチームにはとどまらない。重要なのは彼が昨年フィオレンティーナで見せたようなプレーを続けること。レンタルで外に出るのがベスト」と明言している。
 
 問題は、フィオレンティーナがFIFAのトランスファー・マッチング・システム(TMS)に基づく移籍証明の発行を拒んでいること。チェルシーはFIFAに対して1か月限定の移籍証明発行を求めているが、フィオレンティーナはこれが認められた場合には法的手段に訴えるべく準備を進めている。
 
 具体的には、チェルシーに対する損害賠償、サラーに対する6か月間の出場停止処分をローザンヌのスポーツ裁判所に提訴する計画だ。今後の展開から目が離せない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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