「優先順位をつけるならJ1制覇が一番上にくる」(西野TD)
ロドリゲス体制2年目を迎える浦和レッズ。3か年計画の最終年である今季の目標は西野努テクニカルダイレクター(以下TD)曰く「結実」だ。「参加する大会すべてで優勝、勝利を求めるのが当たり前という前提で、ただ、優先順位をつけるならJ1制覇が一番上にくる」と西野TDはコメントしている。
ただ、その目標を達成しうる戦力が整っているかと言えば決してそうではない。槙野智章、興梠慎三、宇賀神友弥ら浦和を支えてきた戦力が退団(興梠は札幌にレンタル)する一方で、元スウェーデン代表のダヴィド・モーベルグ、かつてリカルド・ロドリゲス監督の下で徳島をJ1昇格に導いた岩尾憲などを迎え入れているが、現時点でのFW登録はキャスパー・ユンカーと木原励(京都橘高から新加入)のふたりのみ。西野TDも「移籍ウインドーは開いているので、(編成は)まだ完成したとは思っていません。最後のピースについては、活動中です」と今後の補強を示唆している。
ただ、その目標を達成しうる戦力が整っているかと言えば決してそうではない。槙野智章、興梠慎三、宇賀神友弥ら浦和を支えてきた戦力が退団(興梠は札幌にレンタル)する一方で、元スウェーデン代表のダヴィド・モーベルグ、かつてリカルド・ロドリゲス監督の下で徳島をJ1昇格に導いた岩尾憲などを迎え入れているが、現時点でのFW登録はキャスパー・ユンカーと木原励(京都橘高から新加入)のふたりのみ。西野TDも「移籍ウインドーは開いているので、(編成は)まだ完成したとは思っていません。最後のピースについては、活動中です」と今後の補強を示唆している。
また、ウイングタイプのモーベルグは入国制限の影響で来日の目途が立っていない(メディカルチェックはオランダで終える予定)。さらにJ1リーグ、国内のカップ戦に加え、ACLも戦うハードスケジュールを考えれば、前線の補強を早めに完了させたいところだ。
もちろん、昨季のように江坂任をゼロトップで使う手もあるが、複数のコンペティションを戦いつつJ1制覇にプライオリティを置くなら、戦力の駒は豊富なほうがいい。
「今年勝つため、勝ち続けるチームを作るため」とは西野TD。それを実現するうえでのキーマンのひとりは、新戦力の岩尾だろうか。ロドリゲス監督のサッカーを熟知しているはずで、チームのクオリティをワンランクアップできる実力の持ち主に映る。確かにJ1での経験が少なく、ACLでの実績もないが、すんなりチームにフィットできれば重要な戦力になっても不思議はない。
未知数な反面、伸びしろも感じられるのが今季の浦和。果たして、「結実」を現実のものにできるか。昨季の天皇杯制覇によって、チームへの期待は間違いなく膨らんでいる。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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