「4年後に松木君や宇野君と…」大津が奇策を弄せず青森山田に真っ向勝負を挑んだワケとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年01月11日

慣れ親しんだ4-4-2で戦うことに迷いはなかった

大津は真っ向勝負で青森山田に挑んだが……。写真:徳原隆元

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[高校選手権決勝]大津0-4青森山田/1月10日(月)/国立競技場

 終わってみれば0-4。1本のシュートも打てず、文字通りの完敗だった。

 攻守で圧倒的な力を誇示する今大会ナンバーワンのチームに対し、大津が選んだ戦い方は真っ向勝負。5バックなど守備に比重を置く戦い方もできないわけではなかったが、1年の集大成となる大一番でも慣れ親しんだ布陣を選んだ。大会前に鎖骨を骨折していた高速SB日髙華杜(3年)を一列前で起用するなど、メンバーのテコ入れはしたものの、4-4-2の布陣で戦うことに迷いはなかった。

 そして、いつも通りの布陣にした理由はもう一つある。選手たちの未来を考えたからだ。
 
「薬師田などは4年後にJリーガーになって松木君や宇野君と戦っていかないといけないので、このシステムで勝負しました」

 山城朋大監督の言葉通り、今年の大津はボランチに将来有望な選手がいる。森田大智と薬師田澪(ともに3年)だ。もちろん、彼らはこの年代でトップクラスの実力を持っており、前者は世代別代表の常連で、後者も代表スタッフが注目している逸材。今大会を見ても、3本の指に入るボランチのユニットだろう。だが、松木玖生(3年、FC東京入団内定)、宇野禅斗(3年、町田入団内定)とは今季の公式戦でマッチアップしていない。だからこそ、コーチ陣は彼らに最高の舞台で繰り広げられる真剣勝負を味わって欲しかったのだ。

 もちろん、勝負を捨てていたわけではない。「前半のところで先手が取れれば、落ち着いた状態でボールを動かせる」と山城監督も勝機は見出していたし、熊本県勢初の日本一を成し遂げる上でボランチを軸に攻撃的に振る舞うのが最善の策だった。

 だが、中盤での攻防に競り負け、ほとんどボールを持たせてもらえない。何度か中盤の底からボールを運ぶ場面もあったが、松木と宇野が構えるミドルゾーンは鉄壁。前に運ばせてもらえず、セカンドボールの回収でも相手が一枚上手だった。

 国立で味わったJ内定選手との差――。森田も力の差を痛感し、がっくりと肩を落とした。

「ボランチのところで相手の松木選手と宇野選手と真剣勝負がしたい。それを望んでいた。だけど、その勝負でセカンドボールを回収され、守備もしっかり抑えられた。悔しいという気持ちが強い」
 
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