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【U-17日本代表】新潟国際ユースで3試合・4得点! 吉平翼のゴール嗅覚を刺激したものとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年07月21日

同年代のライバルがU-18日本代表の合宿に選出されているという危機感。

3試合・4得点の活躍を見せたFW吉平が、日本の優勝に大きく貢献。U-18のライバルたちの存在が、闘争心に火をつけた。

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「国際ユースサッカーin新潟」最終日に行なわれたU-17日本代表対U-17セルビア代表の一戦は、セルビアの2選手が体調不良で救急搬送される酷暑のなかでの戦いとなった。これを受けて、大会本部は2-0の日本リードで終わった前半終了をもって、このカードを没収試合とすることに。
 
 結果、大会は日本の優勝で幕を閉じた。そして、セルビア戦でも先制ゴールを決め、3試合連続得点となる4ゴールと、優勝に大きく貢献したのがFW吉平翼だ。今大会で爆発を見せた若きストライカーには、ある強い思いがあった。
 
 第2戦の新潟選抜戦でのワンシーン。0-1で迎えた56分、左サイドを突破した吉平のクロスが相手の手に当たりPKを獲得する。ボールを真っ先に拾った吉平がペナルティスポットに歩いていくと、ナンバー10を背負うMF佐々木匠がボールを要求し、PKを蹴る主張をしたが、それには目もくれずボールをセットし、吉平は蹴る体勢に入った。
 
「FWとしてゴールが欲しかった」
 強烈な自己主張し、放ったPK。いったんGKに弾かれるが、こぼれ球を押し込んで同点ゴールを奪った。その後、72分にもダメ押しの3点目を奪い、4-1の逆転勝利に貢献した。
 
「同じ学年のメンバーがU-18代表に選ばれている。僕にもプライドがあるし、絶対に負けたくない」
 
 同じ場所で、U-17代表より数日早く行なわれていたU-18日本代表の新潟合宿には、小川航基(桐光学園)、岸本武瑠(C大阪U-18)、一美和成(大津)という同学年の選手と、そして1学年下の岩崎悠人(京都橘)が選ばれていた。そうした現状がライバルに一歩先を行かれているという危機感を生み出し、元々持っていた吉平のゴールゲッターとしての本能を大きく刺激したのだった。
 
「自分がやるべきことを再確認できた大会でした。前線で張ってボールを受けるだけではなく、もっと裏へ裏へと仕掛けていかないと、怖い選手にはなれない。それは悠人など、U-18でプレーしていた選手を見てそう思った。僕は、スピードはないし技術も劣るけど、運動量と積極性でカバーして、貪欲にゴールに迫っていきたい」
 
 目標とする選手は岡崎慎司(レスター)だという。
「岡崎選手は一瞬の速さがあるし、常に予測して動いて点を取る力を持っている。まだ今大会でも『ここに走り込んでおけば良かった』と思うシーンが多々あった。もっと判断、予測、運動量の質を高めていきたい」
 
 成長途上にあるストライカーにとって、濃密で実り多き合宿だった。ライバルに負けないように、自らがU-18に食い込んでいけるように――。さらなるモチベーションを胸に刻み、吉平は新潟の地を後にした。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

セルビア戦は没収試合となったものの、安定した強さで優勝を飾ったU-17日本代表。

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