セルヒオ・アグエロの現役引退発表にサッカー関係者やファンは涙した。ただもちろん、不本意な理由でスパイクを脱いだのは彼が初めてではない。ケガでキャリアを終えた選手も数多くいる。

　年齢や肉体的な限界だけではない。モチベーションを維持するのが難しくなったり、違う世界への挑戦を望むなど、プロサッカー選手がキャリアを終える理由は様々だ。

　ただ、引退のときが早ければ、人々が驚き、惜しむことは変わらない。

　アフリカのサッカーサイト『Futaa』は12月19日、過去の「早すぎる引退だった偉大な５選手」を紹介した。そのひとりに、元日本代表の中田英寿も選ばれている。
 

　年代別の各日本代表に選出され、若かりし頃から世界を舞台に戦ってきた中田は、日本が初出場した1998年のワールドカップ（W杯）・フランス大会を経て、当時世界最高峰だったセリエAのペルージャに移籍。翌シーズンにローマでスクデット獲得に貢献した。

　その後もパルマ、ボローニャ、フィオレンティーナでプレーし、プレミアリーグのボルトンにも在籍した中田だが、2006年のドイツW杯を最後に現役引退。30歳を前にしての決断は世界を驚かせた。

『Futaa』は「ナカタは1997年、当時世界最高リーグだったイタリア・セリエAの2人目の日本人選手となった。日本人離れした技術を持つ選手だった」と賛辞を寄せている。

「歴代最高のアジア人選手のひとりであるナカタは、1997年にペルージャに移籍。セリエAで2人目の日本人選手となった。29歳で引退し、その後モデルやファッションのアイコンとして活躍した」

　中田が「モデル」かは別にして、世界のサッカーにおいて多大なる影響を及ぼした日本人選手であることは確かだ。

　その偉大さは、同メディアが、ヴィッセル神戸でもプレーしたミカエル・ラウドルップをはじめ、エリック・カントナ、マルコ・ファン・バステン、ジュスト・フォンテーヌという錚々たる面々ともに中田を選出したことからもうかがえるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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