現地時間12月15日に開催されたプレミアリーグ第17節で、アーセナルは本拠地エミレーツでウェストハムと対戦。48分にアレクサンドル・ラカゼットのスルーパスに抜け出したガブリエウ・マルチネッリが先制点を奪うと、87分には冨安健洋のボール奪取からカウンターを発動し、最後はエミール・スミス・ロウが追加点を挙げ、２-０でロンドン・ダービーを制した。

　快勝したこの一戦において、ちょっとした話題となっているのが、ミケル・アルテタ監督の“荒療治”だ。

　１-０で迎えた81分、マルチネッリは左足の痙攣を起こし、ピッチ脇で倒れ込んでしまう。すると、すぐそばにいたアルテタ監督は、20歳のブラジル人FWの手を引いて強引にピッチへ戻し、白線の向こう側で倒れ込ませたのだ。

　66分に相手が１人退場し、数的優位とはいえ、この時点でリードはわずかに１点。確実に逃げ切りを図りたいスペイン人指揮官は、時計の針を進ませると同時に、向こうと同じ10人での戦いを止めたかったのだろう。
【画像】倒れた20歳を強引にピッチへ戻す…アルテタの衝撃行動をチェック

　英メディア『GIVE ME SPORT』によれば、試合を中継していた『BT Sport』の解説陣は、この必死の行為を「ばかばかしい」「学校のサッカーを思い出させる」と評し、面白がっていたほか、SNS上でも様々なコメントが集まっている。

「アルテタはゲームマネジメントの天才」
「これは本当に面白い」
「10人相手に時間稼ぎに必死で、本当に恥ずかしい」
「アーセナルは明らかに良いチームだが、ダイブしたり、転がったり、文句を言ったりしている時間が長い」
「恥ずべき行為だ！スポーツマンらしくない！」
「FAは調査すべき」
「今までに見たこともないような、明らかな不正行為に笑ってしまう」

　冨安からの浮き球のパスを豪快なボレーで叩き込んだ、先月27日のニューカッスル戦（〇２-０）以来のゴールで勝利の立役者となったマルチネッリによっては、もうひとつ思わぬ形でスポットライトを浴びることとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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