プレミアWEST開幕戦で6失点の大敗を喫したことが転機に。
昨年はMF増山朝陽(現神戸)らを軸に、伝統のサイドアタックで全国を席巻。5試合で26得点という圧倒的な攻撃力を押し出して2度目のインターハイ制覇を成し遂げた。
【2014インターハイ】前回決勝をプレーバック
過去、東福岡が選手権やインターハイで頂点を極めた年には、必ず強力なアタッカー陣を有していた。1997年度のMF本山雅志(現鹿島)やMF古賀誠史(元福岡など)をはじめ、98年度のMF宮原裕司(元名古屋など)、FW山形恭平(元福岡など)、そして昨年のMF中島賢星(現横浜)に増山と、全国的にも知名度の高い顔ぶれが並ぶ。
しかし、「去年みたいにサイドをバンバン突破できるわけではない」と、主将のMF中村健人が話すように、今年のチームには全国制覇当時のような圧倒的な個の力で勝負できる選手は不在。だからこそ、ピッチに立つ11人全員で戦うことが今年の生命線になる。
「今年はみんなで攻撃をして守備をするチーム。守備に関しては、本当にみんな頑張ってやってくれている」
U-18日本代表GKの脇野敦至が今年のチームをこう評するように、全員攻撃・全員守備でインターハイ出場の切符を掴んだと言えるだろう。
しかし、今年の東福岡が最初からこのような結束力を備えて順調に勝ち上がってきたのかと言えばそうではない。新チームには昨年からのレギュラーである脇野や中村がいたものの、それ以外は昨年のAチームの試合にまったく出ていないメンバーが名を連ねた。
九州新人戦はベスト4に進出したが、経験値の低さを露呈。戦う姿勢も希薄だった。そんななかで迎えた高円宮杯U-18プレミアリーグWEST開幕戦のC大阪戦では、6失点を食らい大敗。チームは早々と岐路に立たされた。すると、この試合を境に選手たちが変化を見せる。
「みんなが練習から意識が変わった。一人ひとりが局面で負けないという気持ちが出てきて個々を高め合えた」(中村)
「空中戦は中盤から下のDF陣は、みんなしっかり練習をしていたので勝てるようになったし、日頃から走り込んでいるので試合の後半になっても相手より走れている。そこは変わってくれたかなと思う」(脇野)
ここから戦う姿勢が生まれるようになったチームは一気に成長。プレミアリーグも2節以降は4勝1分1敗の好成績を収め、7節終了時点では高体連最高位の4位に位置するまでとなった。「新人戦と比べたら戦えるチームになった」と志波芳則総監督もチームの成長に目を細めた。
【2014インターハイ】前回決勝をプレーバック
過去、東福岡が選手権やインターハイで頂点を極めた年には、必ず強力なアタッカー陣を有していた。1997年度のMF本山雅志(現鹿島)やMF古賀誠史(元福岡など)をはじめ、98年度のMF宮原裕司(元名古屋など)、FW山形恭平(元福岡など)、そして昨年のMF中島賢星(現横浜)に増山と、全国的にも知名度の高い顔ぶれが並ぶ。
しかし、「去年みたいにサイドをバンバン突破できるわけではない」と、主将のMF中村健人が話すように、今年のチームには全国制覇当時のような圧倒的な個の力で勝負できる選手は不在。だからこそ、ピッチに立つ11人全員で戦うことが今年の生命線になる。
「今年はみんなで攻撃をして守備をするチーム。守備に関しては、本当にみんな頑張ってやってくれている」
U-18日本代表GKの脇野敦至が今年のチームをこう評するように、全員攻撃・全員守備でインターハイ出場の切符を掴んだと言えるだろう。
しかし、今年の東福岡が最初からこのような結束力を備えて順調に勝ち上がってきたのかと言えばそうではない。新チームには昨年からのレギュラーである脇野や中村がいたものの、それ以外は昨年のAチームの試合にまったく出ていないメンバーが名を連ねた。
九州新人戦はベスト4に進出したが、経験値の低さを露呈。戦う姿勢も希薄だった。そんななかで迎えた高円宮杯U-18プレミアリーグWEST開幕戦のC大阪戦では、6失点を食らい大敗。チームは早々と岐路に立たされた。すると、この試合を境に選手たちが変化を見せる。
「みんなが練習から意識が変わった。一人ひとりが局面で負けないという気持ちが出てきて個々を高め合えた」(中村)
「空中戦は中盤から下のDF陣は、みんなしっかり練習をしていたので勝てるようになったし、日頃から走り込んでいるので試合の後半になっても相手より走れている。そこは変わってくれたかなと思う」(脇野)
ここから戦う姿勢が生まれるようになったチームは一気に成長。プレミアリーグも2節以降は4勝1分1敗の好成績を収め、7節終了時点では高体連最高位の4位に位置するまでとなった。「新人戦と比べたら戦えるチームになった」と志波芳則総監督もチームの成長に目を細めた。