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「伊東スゴイな」で終わっていいのか?いつもと変わらぬ戦いではファン離れが進行してしまう――

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2021年11月12日

今の代表チームは、伊東の突破に頼りつつある

ベトナム戦は、前半のうちに奪った伊東のゴールのみ。勝点3を積み上げるも、やや寂しい結果に。(C)JFA

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 伊東純也しかいない。

 1-0で勝ったベトナム戦を見て、そう思った人は多いのではないか。

 もちろん周囲の選手が伊東のためにスペースを作り、持ち味を出しやすい状況を作ってくれたうえでのプレーだと理解できるが、それにしても存在感は増すばかりだ。

 ベトナム戦では、17分の先制のゴールを始め、前半の攻撃は伊東がいる右からが多かった。ゴールが欲しい時間帯にオフサイドになって取り消されたが、ドリブルから決めたシュートは、本当にスーパーだった。ベトナムは、そのスピードスター対策に4番の選手をマークさせていたが、それを物ともせずチャンスや決定機に絡んだ。
【動画】スーパーゴールも…VARで取り消しに。伊東純也“幻の一撃”をチェック!

 昨シーズンのベルギーで、11ゴール、15アシストと、ともに二桁の数字を達成しているアタッカーのプレーの質や思い切りの良さはちょっと違う。今季はスピードとプレーの精度にさらに磨きがかかっており、同じくスピードがウリの前田大然は是非参考にしてほしい。
 
 だが、「伊東スゴイな」で終わっていいのだろうか。

 今の代表チームは、伊東の突破に頼りつつあり、従来のようなワンタッチで繋いで崩していく攻撃パターンはあまり見られなくなった。ここまでの日本は、最終予選5試合で4得点、3失点。得点の内訳は、大迫勇也、田中碧、オウンゴール、そして伊東だ。正直なところアジアでこれだけゴールを獲るのに苦労している状況では、今後のことを考えると、とてもポジティブにはなれない。

 ベトナム戦は前後半合わせて13本のシュートを放ったが、流れの中で追加点は奪えなかった。セットプレーもこれまでに再三指摘されてきたが、最終予選では得点ゼロだ。練習はやっているのだろうが、全体でデザインできていない感じが目についてしまう。キッカーのボールの質、相手DFの対応もあるが、それにしても「なんか点が取れそうだな」という予感めいたものがセットプレーからも感じられない。実際、「惜しい」というセットプレーはなかった。

「勝点3を獲れてホッとしている」

 森保一監督は、試合後にそう語ったが、ちょっと待ってほしい。

 ここで安堵している場合ではないはずだ。このチームの目標は何だったか。ロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16の壁を破れずに終わった悔しさを秘め、カタールW杯でベスト8を目指すのではなかったのか。
 
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