ワールドカップ（W杯）アジア最終予選のグループB第６節が現地時間11月16日に行なわれ、日本は敵地でオマーンと対戦し、１-０で勝利を収めた。

【W杯アジア最終予選PHOTO】オマーン０-１日本｜期待の三笘の突破から伊東が決勝点！貴重な勝利を手にし、豪州をかわして２位浮上！

　ブラジル・メディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者もこの試合を見守っていたようだ。試合後は「日本はオマーンとの直接対決に勝利し、W杯進出に一歩踏み出した」と伝えている。

　とりわけ活躍ぶりに言及しているのが、後半から投入されたMF三笘薫だ。同記者は「日本の宝石・ミトマが素晴らしい活躍をした」と称え、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出している。

「日本代表が先発メンバーを発表した際、SNSで日本サッカー協会への投稿に『オヤスミナサイ』とシンプルな反応をしたユーザーがいた。日本では午前１時に試合が始まり、スタメンが１人しか変わらなかったこともあって、盛り上がりに欠けたようだ。そして日本の多くの人が寝てしまったのではないかと思うほど、前半は悲惨な状況だった」

　そして、「日本は動きが鈍く、刺激に乏しく、ほとんど何も生み出すことができなかった」と辛口で評した後、「だが、ロッカールームから戻って来た際には、プレーの準備が整った」と綴っている。

「森保一監督は、ハーフタイムに手を加えるという、彼がほとんどしない手段に踏み切った。柴崎岳に代えて三笘薫を投入し、フォーメーションを変え、才能ある左ウイングの投入が、日本を真水からワインに変えたのである。

　三笘はボールをキャッチすると、最低でも１本はドリブルをして危険を作り出す。個人で状況を打開する選手というのは、このチームにおいては中島翔哉以来なかったものだった（ちなみに彼はケガから回復しており、またすぐに招集されるかもしれない）」

【動画】後半最初のプレーで魅せた三笘のビッグプレー！

　そして81分の得点シーンについては、「途中出場の中山雄太からのパスで三笘がクロスを上げ、伊東がそれをゴールに押し込んだ。ようやくゴールの形が見えた瞬間だった」と評した。

　採点では三笘薫にチーム内最高点タイとなる10点満点中「７点」を与え、「待ちに待ったA代表デビューで期待に応えた。彼がピッチに立つと、チームはより攻撃的で鋭いものになった。いくつかの動きのミスで孤立する場面もあったが、彼のドリブルでオマーンに悪夢を与えた」と絶賛している。

　さらに、三笘と同じ「７点」がついたのが中山だ。ボンテンポ記者は「三笘とともに、交代出場でチームを大きく変えた。マークで目立ち、攻撃を助けた。決勝点を呼び込んだのは彼のタックルによる好守から始まった。日本代表の左SBとして出番が与えられたのは今に始まったことではない」と称えている。

　そして、森保監督には「６点」を付け、このような寸評を添えた。

「頑固な布陣の前半の無気力なパフォーマンスで自ら穴を掘っているように見えたが、彼はチームを改善する方法を知っていた。ハーフタイムの交代、試合中に何度もフォーメーションを変更するなど、滅多にしないことをしていた。負ければ彼の仕事がなくなる可能性があったゲームだったが、またしても彼は首にかけられたロープから逃れた。”ポイチ”の運命はカタールに戻り、『ドーハの悲劇』の亡霊と向き合うことなのかもしれない」

　日本はこの勝利で勝点３を獲得し、グループBの２位に浮上した。地球の裏側でも、三笘、中山といった新戦力の台頭は、森保ジャパンを存続するうえでの貴重な変化と高く評価されていると言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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