サンチェスの代役はメッシが認めた天才か! アーセナルが獲得を目論む俊英の実力は?

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月09日

メッシが認めた男。欧州挑戦については?

アルゼンチン代表でも存在感を高めているパボン。攻守に貢献できる好素材で、年齢的にも伸びしろが十二分にある。 (C) Getty Images

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 現在22歳のパボンは、2014年の夏にタジェレスからボカへ加わって以来、着実に成長を遂げてきた俊英ウインガーだ。
 
 167cm・65kgと決して身体は大きくないが、相手DFを置き去りにするスピードに加え、高精度のクロスとパンチ力のある強烈なシュート力を持ち合わせている。さらにトランジションの動きに長け、守備で労を厭わないあたりは、戦術的にも重宝する存在になるだろう。
 
 代表においても、存在感は高まりつつある。2016年夏に行なわれたリオ五輪に出場したが、ボカでの存在感あるプレーはA代表のホルヘ・サンパオリ監督の目にも留まり、昨年11月の親善試合で初の招集を受けた。
 
 そして、同11日のロシア戦で途中出場ながら初キャップを刻むと、続くナイジェリア戦では先発出場し、セルヒオ・アグエロのゴールをアシストして評価を高めた。
 
 そんなパボンの実力は、アルゼンチン代表の大黒柱であるリオネル・メッシも認めるところだ。現地メディア『Tyc Sports』の取材で、次のように後輩を讃えている。
 
「彼は代表チームにとって、重要な選手になれるだけの才能を持っている。とても速いし、決定力も高い」
 
 メッシからも絶賛された俊英は現在、ボカと2022年6月までの契約を結んでおり、当人も移籍を急ぐ素振りは見せていない。『Tyc sports』のトラッシュインタビューに対して、「ボカでリベルタドーレスを獲るという大きな夢があるから、僕は残る」と明言している。
 
 さらに代理人のフェルナンド・イダルゴも、「パボンはどこにも行かない。彼自身の欲望であるリベルタドーレスを獲るまではね」と、現地紙『Clarín』で残留をハッキリと語っているだけに、今冬は残留が基本路線と言えそうだ。
 
 しかし、ボカが期待の若手流出に向けた動きを見せているのも、また事実である。
 
 もはや周知のことだが、現地1月6日に上海申花からカルロス・テベスを買い戻したボカは、攻撃の核を補填に成功。パボンと同じ右サイドにも、本職はSBながら、サイドハーフもこなすフリオ・ブッファリーニ(←サンパウロ)を加え、さらに昨夏にジェノアに放出したウイングのリカルド・セントゥリオンの再獲得にも着手しているという。
 
 いくらパボン自身がボカでの南米制覇を望んでいるとはいえ、何が起きるか分からないのが、現在の移籍市場。アーセナルが逸材の獲得に札束攻勢をかけるようなことがあれば、状況は一気に傾くかもしれない。
 
 はたして、アーセナルはアルゼンチン・サッカー界が期待する韋駄天パボン獲得への動きを本格化させるのか? サンチェスの動向を含めて注目したい。
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