以前までは「パスを捌いて終わるだけのつまらない選手だった」。
3年生になり、エースナンバーの10番を背負うことになった高橋は、「今年はずっとチームを勝たせる選手になることを自分の中で課題としていた」という。
本人曰く、得点へのこだわりは「相当強い」。
「点を取ることはいつもすごく狙っているので、その成果が出た。優勝させること、チームを勝たせることを意識してきた」という言葉からも、その強さが窺える。
人一倍、得点にこだわりを見せ、優勝の立役者となった高橋だが、以前までは“パスを捌いて終わるだけのつまらない選手”だった。
高橋のゴールへの意識が強くなった転機は、2015年夏のインターハイの初戦。京都府代表の久御山との試合だった。
1-2の逆転負けを喫したこのゲームで、当時2年生ながらスタメン出場していた高橋は、12分に得点を挙げたものの追加点を奪えず、チームを勝利に導くことができなかった。この試合で高橋は、黒田剛監督に「無難にやっているだけでダメだ」と叱責を受ける。
「そこから監督にも、『ただパスを捌いて終わるだけの選手ではつまらない』ということを言われて、そこから変わったと思います」
この試合を機に高橋は、朝練の前にシュート練習に取り組むようになった。
「シュート練習は朝練の前に少し、ほかの人よりも早く行ってやってました。6時に全体練習が始まるので、5時くらいから1時間くらい。3年生になってその時間も早くなりました」
そして、普段のトレーニングも手を抜かなかった。「練習は誰よりも必死にやっていたと思いますね。それぐらいの自信があります」と本人が言うほどだ。
「泣いちゃったんですけど。今までやってきたことがすごく報われた気がします」
決勝戦の後は人目をはばからず涙を見せた。これまでの努力が結果となって返ってきたからだ。
「中学に入った時から選手権の優勝を夢見ていたけど、はじめは自信がなかった。それでも積み重ねていくうちに『絶対優勝するんだ』と思えるようになった」
ずっと夢見てきた選手権優勝を果たした。素晴らしい形で締めくくった高校を卒業した後は、J2の千葉への入団が決まっている。
次に目指すのは「プロで早く試合に出ること」。そして、「2020年の東京五輪ももちろん目標」だ。
高橋の次なる挑戦が幕を開ける。
【表彰式PHOTO】青森山田5-0前橋育英
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
【PHOTOギャラリー】大会優秀選手|MF・FW編
本人曰く、得点へのこだわりは「相当強い」。
「点を取ることはいつもすごく狙っているので、その成果が出た。優勝させること、チームを勝たせることを意識してきた」という言葉からも、その強さが窺える。
人一倍、得点にこだわりを見せ、優勝の立役者となった高橋だが、以前までは“パスを捌いて終わるだけのつまらない選手”だった。
高橋のゴールへの意識が強くなった転機は、2015年夏のインターハイの初戦。京都府代表の久御山との試合だった。
1-2の逆転負けを喫したこのゲームで、当時2年生ながらスタメン出場していた高橋は、12分に得点を挙げたものの追加点を奪えず、チームを勝利に導くことができなかった。この試合で高橋は、黒田剛監督に「無難にやっているだけでダメだ」と叱責を受ける。
「そこから監督にも、『ただパスを捌いて終わるだけの選手ではつまらない』ということを言われて、そこから変わったと思います」
この試合を機に高橋は、朝練の前にシュート練習に取り組むようになった。
「シュート練習は朝練の前に少し、ほかの人よりも早く行ってやってました。6時に全体練習が始まるので、5時くらいから1時間くらい。3年生になってその時間も早くなりました」
そして、普段のトレーニングも手を抜かなかった。「練習は誰よりも必死にやっていたと思いますね。それぐらいの自信があります」と本人が言うほどだ。
「泣いちゃったんですけど。今までやってきたことがすごく報われた気がします」
決勝戦の後は人目をはばからず涙を見せた。これまでの努力が結果となって返ってきたからだ。
「中学に入った時から選手権の優勝を夢見ていたけど、はじめは自信がなかった。それでも積み重ねていくうちに『絶対優勝するんだ』と思えるようになった」
ずっと夢見てきた選手権優勝を果たした。素晴らしい形で締めくくった高校を卒業した後は、J2の千葉への入団が決まっている。
次に目指すのは「プロで早く試合に出ること」。そして、「2020年の東京五輪ももちろん目標」だ。
高橋の次なる挑戦が幕を開ける。
【表彰式PHOTO】青森山田5-0前橋育英
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
【PHOTOギャラリー】大会優秀選手|MF・FW編