【大宮】塩田仁史インタビュー|「持っている」ベテランGKの達観と葛藤(後編)

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年02月27日

「僕個人としては(仕上がりは)ベスト。コンディションもかなり良い」

年齢を考えれば「一年一年が勝負」になる。そのなかで、「プレーヤーとしてもっともっと上を見たくなっている」という。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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――「ここまではプロ選手としてプレーしていたい」という具体的な目標は?
 
 できるならあと5年くらい、40歳まで現役を続けたい。ここからは一年一年が勝負ですね。どこまでやれるかは自分の結果次第。結果が出なければサッカー人生が終わる状況ですから、自分のベストの状態をより求めたくなりました。なんか説明しにくい感覚なんです。みんな、限界を見たくなるんですかね。
 
 僕の場合は興味本位の部分も大きいですけど(笑)。肉体をどこまで追い込めるのかが知りたい。若い頃はそんなにストイックじゃなかったんですけど。今は、プレーヤーとしてもっともっと上を見たくなっています。今さら技術の向上は難しいけど、でも肉体は上がっていくと思っています。カズさん(三浦知良)の気持ちがちょっとは分かるようになったんですかね。
 
――――「身体のキレが良い」という話ですが、今季の開幕を前に、自身の仕上がり具合と個人的な目標を教えてください。
 
 チームとしては、開幕から徐々に上げていくので、今が100パーセントではありません。僕個人としてはベスト。コンディションもかなり良いです。ただ、公式戦には独特な空気があるので、ゲーム感覚は開幕してからですね。徐々に雰囲気に慣れていきます。
 
 目標は毎年言っているように、シーズンを通して怪我をしないことです。この年齢だと大きな負傷は致命的になりますから、まずは怪我をしないで1年間稼働すること。昨年は1回も練習を休まなかったので、それを続けていきたい。
 
 それに加えてJ1の舞台で試合に出ること。日本のトップカテゴリーで試合に出られるGKは18人しかいません。各世代、すべてを合わせて18人。30代中盤でそこに肩を並べられるのは素晴らしいことですから。
 
 あとは、J1のGKとしてスタメンで出続けたい。あと33試合でJ1リーグ戦100試合出場になるんですよ(J1、J2を合わせたリーグ戦100試合出場まであと10試合)。J1リーグ戦100試合出場をこんなに長くかけて達成する人はなかなかいないと思うんですけど(笑)。
 
 パーって100試合出る人もいるし、10数年かけて100試合出る人もいる。誇れるものじゃないかもしれませんが、自分が歩んできたプロ人生の象徴ですから、まずはそこを目指してプレーしたいです。
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