J１リーグ1stステージ・12節
 浦和レッズ-FC東京
５月16日（土）／15:30／埼玉スタジアム2002
 
浦和レッズ
リーグ成績（11節終了時）：１位　勝点24　７勝３分０敗　17得点・８失点
※ACLの日程により１試合未消化 

【最新チーム事情】
●ズラタンが前節の仙台戦で鼻骨骨折。興梠のスタメン復帰が濃厚。
●「レッズ対策」を上回るカギは中央のエリアを活かしたビルドアップ。
●“武藤対決”に意気込み“赤の背番号19”。
 
【担当記者の視点】
「鬼門」と言われるユアスタに乗り込んだ前節の仙台戦は、まさかの４失点と守備が崩壊。総失点は“倍”の８になった。一方で、攻撃陣は今季最多の４得点と爆発。なかでも、エースの興梠が戦列に戻ってすぐさま２ゴールと結果を残したのは大きい。
 
　敵将のフィッカデンティは、昨季の対戦で「レッズ対策」を施した。浦和がビルドアップする局面で、森脇と槙野から前線３人への斜めに入るクサビのコースを制限。サイドに追い込む守備を仕掛けてきた。今回も同じように外へ追いやられると、ペースを掴みにくくなる。相手の術中にハマらないようにするには、中央のエリアを活かしたビルドアップが鍵になるだろう。
 
　その意味で、キーマンは２シャドー。スタメンが予想される武藤にとっては、なにかと話題の武藤嘉紀（右足の怪我で欠場の可能性もあるが）との直接対決。「注目してもらえるのはありがたいし、やりがいになる」と意気込んでいるだけに、“赤の背番号19”に期待したい。

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FC東京
リーグ成績（11節終了時）：２位　勝点23　７勝２分２敗　14得点・８失点
 
【最新チーム事情】
●得点源の武藤が日本代表合宿で負傷。欠場の場合は、13日の法政大との練習試合でゴールを決めた林、ラサッドのいずれかが先発か。
●前節は出場停止だった吉本がスタメンに復帰予定。ポジションを争うカニーニは別メニューで調整中。
●徳永、梶山も別メニューで調整中だが、試合出場に問題はない。
 
【担当記者の視点】
　先の代表候補トレーニングキャンプで右足を負傷した武藤のコンディションがなにより気掛かりだ。チーム最大の得点源が仮に欠場となれば、苦しい戦いを余儀なくされるだろう。
 
　いずれにしても、守備陣の奮闘は命綱になる。「とりあえずゼロに抑える」が合言葉の今季は先行される展開になると、浮き足立つ傾向が強い。強固な壁を築いて、無失点で乗り切ることがまず浦和撃破のポイントになる。
 
　そのうえでゴールをどう奪うかだが、武藤の状態に関わらず期待したいのが前田だ。後半の頭から途中出場した前節の鹿島戦で、彼は最前線で基準点となり、自ら惜しいシュートも放っていた。開幕当初に比べてチームにフィットした印象があり、“遅れてきた実力者”が埼スタで大暴れする予感はある。