３月７・８日、いよいよJ１リーグの2015シーズンが開幕。サッカーダイジェストWebでは１シーズンを通じ、毎節各カードの最新チーム情報をお届けする。
 
　ここでお伝えする開幕カードは、広島 vs 甲府。連覇が止まりリスタートとなる広島と、樋口新体制となった甲府の一戦だ。

【J１】１stステージ１節展望｜全９カードの予想布陣＆各チームの最新動向
 
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J１リーグ・１節
広島 – 甲府
３月７日（土）／14:00／エディオンスタジアム広島
 
サンフレッチェ広島
リーグ成績（2014年）：８位　勝点50　13勝11分10敗　44得点・37失点
 
　山岸や吉野などの故障離脱はあるが、彼らもシリアスな状況ではなく、チームとしていいコンディションで開幕を迎えることができた。
 
　キャンプではコンビネーションの熟成よりも競争による個々の成長に重点を置き、組合せのバリエーションも幅を広げた。特に主力ふたりが抜け、合計７人の選手が試されたシャドーは、スピードに満ちた浅野と経験豊富なテクニシャン・森﨑浩に森保監督の選択は落ち着きそうだ。
 
　昨季は甲府の堅守に苦しみ１分１敗、J１通算でも２勝３分５敗。樋口新監督との対戦でも１分５敗と相性は決していいとは言えないが、チームとしてフレッシュな状態で臨めれば、広島らしいスキルフルなサッカーが見られそうだ。
 
KEY PLAYER：浅野拓磨（FW）　
広島浮沈の鍵を握る若きストライカー。ドリブルの破壊力は抜群で、練習試合ではゴールを量産しており、得点にも期待がかかる。
 
 
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績（2014年）：13位　勝点41　９勝14分11敗　27得点・31失点
 
　宮崎キャンプの練習試合やプレシーズンマッチの清水戦では、イージーな失点が目についたが、その後メンバーがある程度固定され、相互理解が進んだことで、守備はだいぶ整備されてきた。
 
　広島の印象について、キャプテンの山本曰く「確固たるスタイルを持ったチーム。選手が抜けても、やろうとしているサッカーは変わらない」。ただ、「まだ固まっていない分、シャドーのメンバーが読めない」（樋口監督）あたりは、開幕戦ならではの難しさ。柴﨑、森﨑浩、野津田、ドウグラス、工藤、浅野と、それぞれ個性がある面々だけに、予期せぬ対応を強いられ、混乱しているうちに、早々と先制を許すような展開は避けたい。
 
　３-４-２-１のシステムを採用してから、甲府は広島相手にリーグ戦２勝１分。樋口監督も横浜を率いた３年間、リーグ戦で一度も広島に負けていない。「選手もやり方も違いますけど、広島のどこをケアして、どのポイントを突くべきか。イメージはありますね」と、攻略のシナリオはできている様子だ。
 
KEY PLAYER：阿部拓馬（FW）
均衡を保つも崩すも、シャドーの動き次第。アドリアーノとのコンビプレーにも期待。