ミランは劣勢なりに的確な対応を見せていたが…

最後まで気を抜くことなく、ラストチャンスをしっかりモノにして勝利をもたらしたイカルディ。90分を通して、ストライカーとしての資質の高さを見せつけた一戦だった。 (C) REUTERS/AFLO
10月21日(現地時間)、セリエA第9節が行なわれ、インテルは1-0でミランを下した。
セリエAでは191回目、公式戦全体では222回目となる「ミラノダービー」。ここまで通算成績で70勝58分け62敗(公式戦全体では78勝67分け76敗)と上回るインテルがホームチームとして伝統の一戦に臨んだ。
インテルは公式戦6連勝、ミランは3連勝(8試合負けなし)と好調な両チームの対決は、立ち上がりからインテルが凄まじいプレッシャーをミランに仕掛けたが、ファーストシュートはアウェーチーム。4分にスソが得意のカットインからゴールを狙うが、ボールは枠を外れる。
セリエAでは191回目、公式戦全体では222回目となる「ミラノダービー」。ここまで通算成績で70勝58分け62敗(公式戦全体では78勝67分け76敗)と上回るインテルがホームチームとして伝統の一戦に臨んだ。
インテルは公式戦6連勝、ミランは3連勝(8試合負けなし)と好調な両チームの対決は、立ち上がりからインテルが凄まじいプレッシャーをミランに仕掛けたが、ファーストシュートはアウェーチーム。4分にスソが得意のカットインからゴールを狙うが、ボールは枠を外れる。
ミランは8分にも、カウンターからイグアインがボールを運んでチャルハノールと壁パスの後、フリーのスソへパス。再度のカットインからのシュートはDFにブロックされるも、直後にチャルハノールが強烈なシュートを浴びせた。
対するインテルは12分、ブロゾビッチからのクロスをベシーノがフリックして流したところを、イカルディが押し込むが、オフサイドでゴールは認められない。さらに22分、ヴルサリコの入れたボールにデフライが頭で合わせるも、ゴール右隅に飛んだシュートは、GKドンナルンマに横っ飛びで弾き出された。
30分、ビグリアのファウルで左足を痛めたナインゴランがボルハとの交代を余儀なくされるというアクシデントに見舞われるも、インテルは優勢を維持。33分、CKで競り合いのこぼれ球をペリシッチがヘッドでイカルディにパス。エースはこれをダイレクトで合わせるが、ボールは右ポストにはね返される。
イカルディは41分にもボルハのスルーパスを受けてペナルティーエリアに侵入したが、並走したロマニョーリが寄せられ、シュートは撃たせてもらえない。
ミランは42分、スソが右から入れたクロスがロマニョーリに当たって流れたところを、ムッサキオがスライディングして詰めるが、判定はオフサイド。その1分後、ベシーノのフリーでのシュートに肝を冷やすが、コントロールミスに救われ、逆にアディショナルタイムには、スソ、チャルハノールが速い攻めから立て続けにシュートを放っていった。
後半、48分にスソが抜け出してミランが最初にチャンスを作るが、インテルはDF陣が彼を挟み込んでピンチを防ぐ。
その後はまたインテルがボールを長く保持しながら、速く鋭い攻撃で再三相手ゴールに迫り、シュート数を増やしていく。ミランはクロスをはね返しながら、シュートに対してはコースを塞いで対応し、攻撃ではピッチを広く使ったパスワークからチャンスを生み出そうとするが、時間の経過と共に攻撃の頻度は低くなっていく。
ミランを押し込みながらも決定的な場面を作れないインテルは70分にケイタを投入。一方、自陣に釘付けにされるようになったミランは、74分にFWクトローネをピッチに送り出し、少ないチャンスでの得点を狙う。
79分、インテルはベシーノがエリア左に抜け出してクロスを入れるもはね返され、ボルハがダイレクトで詰めるが、これはクロスバーを越える。こぼれ球を拾い、敵陣でボールを奪って、サイド、中央から侵攻していくインテルだが、最後のところでミランの守備の壁を崩せない。
対するミランも、80分過ぎに攻勢に転じて、スソが惜しいシュートを放つが威力がなく、GKハンダノビッチが難なくキャッチ。彼は84分にもFKを直接狙うが、壁に阻まれた。
インテルは87分、カウンターからベシーノが持ち込み、右に流れたイカルディを経てボルハへ。しかし、守備の陣形を整えたミラン守備陣に押し戻され、フィニッシュまで持ち込めない。
そして、3分間のアディショナルタイムに突入。92分、インテルはベシーノがマーカーを抜き切らない状態で右タッチライン際からクロスを入れると、飛び出したドンナルンマがかぶったところを、イカルディがヘディングシュートを突き刺し、劇的な決勝ゴールを奪った。
直近5試合での対戦成績は1勝3分け1敗であり、今回も引き分けに終わるかと思われた矢先のゴールで、インテルは連勝をキープした。
インテルの攻守でのインテンシティーの高さ、そして効果的なプレーが印象的だった試合。ミランはパスワークを封じられながらも、的確な対応でライバルに意地を見せ続けたが、最後に一瞬の隙を突かれるかたちで敗北を喫した。