ベティスの乾貴士、移籍後初スタメンを果たすも“目に見える結果”は次節以降に持ち越し

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年08月26日

得意のゾーンから惜しいシュートを放ったが…。

アラベスとのアウェーゲームに先発出場を果たした乾貴士。次節はいよいよセビージャとのダービーマッチだ。(C)Getty Images

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 現地時間8月25日に実施されたラ・リーガ第2節、アラベス対ベティスはスコアレスドローに終わった。

 試合は戦前の予想通り、ベティスが攻めてアラベスが守るという形でスタートした。3分にはセルヒオ・カナレスから乾に渡ったボールを、右サイドを駆け上がったフランシス・ゲレーロがシュート。その1分後にはFWロレン・モロンのパスをアンドレス・グアルダードがダイレクトで撃ち込んだ。

 どちらのシュートもアラベス守護神フェルナンド・パチェコの好守に阻まれたものの、ゴールの予感を漂わせていたのは明らかにベティスのほう。そして、その瞬間が訪れたと思うほどのビッグチャンスは、30分にやってきた。

 カナレスからのパスを乾が得意の“ゾーン”からダイレクトでシュート。だれもが決まったと思った一撃はしかし、ポストをかすめるようにゴール右に外れた。
 

 押せ押せムードのベティス、その攻撃の起点となっていたのは1トップ下に並ぶカナレスと乾だった。前半を終えた時点で69%と圧倒的なボール支配率を誇ったベティス攻撃陣で、彼らは組み立てと仕掛けの大部分を担っていた。

 しかし後半、堅守が自慢のホームのアラベスは、このベティスの2列目のふたりを徹底的につぶしにかかる。これにより乾とカナレスは自由を失い、ベティスの攻撃は徐々に停滞しはじめた。

 この状況を打破すべく、ベティスのキケ・セティエン監督は、パラグアイ代表FWアントニオ・サナブリアの投入を決意。そして、代わりにベンチ行きを命じられたのは背番号8だった。スタメン出場を果たした乾は61分間プレーし、放ったシュートは1本だった。

 試合は結局スコアレスドローのまま終了。互いに勝点1を分け合った。乾としては、ゴールやアシストといった目に見える結果が欲しいところだったが、いずれも次節以降に持ち越しとなった。

 そしてその次節、乾とベティスは“世界一熱い”と言われるセビージャとのダービーマッチに挑む。ベティスの本拠地ベニート・ビジャマリンでの開催となるだけに、絶対に負けられない一戦だ。

 はたして乾はこの大一番で最高の結果を残し、ベティコ(ベティス・サポーターの愛称)のハートを鷲づかみにできるのか。大注目のセビージャ・ダービーは現地時間9月2日に実施される予定だ。
 
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