34年前にマラドーナは…。
セリエA開幕節
キエーボ対ユベントス
8月18日(金)17:00キックオフ(日本時間8月19日 1:00)/マルカントニオ・ベンティゴーディ(ヴェローナ)
キエーボ
昨シーズンの成績:13位 勝点40 10勝10分け18敗 36得点・59失点
ユベントス
昨シーズンの成績:1位 勝点95 30勝5分け3敗 86得点・24失点
キエーボ対ユベントス
8月18日(金)17:00キックオフ(日本時間8月19日 1:00)/マルカントニオ・ベンティゴーディ(ヴェローナ)
キエーボ
昨シーズンの成績:13位 勝点40 10勝10分け18敗 36得点・59失点
ユベントス
昨シーズンの成績:1位 勝点95 30勝5分け3敗 86得点・24失点
サッカー界屈指のビッグスターのイタリアでのキャリアがいよいよ幕を開ける。
昨シーズンにセリエAで前人未到の7連覇を成し遂げたユベントス。悲願のチャンピオンズ・リーグ制覇を含む三冠達成を目標に、今夏は現状に甘んじることなく積極補強を敢行した。移籍金と年俸を合わせ、4年で3億4000万ユーロ(約442億円)という巨額を投資し、世界最高のフットボーラーの一人であるクリスチアーノ・ロナウドを手に入れている。
8月12日に行なわれたプリマベーラとの練習試合で、C・ロナウドは、パウロ・ディバラら主力組とともにプレー。開始早々の8分にゴールを決めるなど、上々の仕上がり具合を披露している。
そんな全世界が注目するC・ロナウドのセリエAデビュー戦の舞台となるのは、西イタリアはヴェローナのマルカントニオ・ベンティゴーディだ。収容人数3万9211人というスタジアムだが、ここではかつて同じように世界が注目した男、ディエゴ・マラドーナがナポリ加入時にイタリア・デビューを飾った場所でもある。
今から34年前の1984年9月16日、サッカー界の“神”として絶対的な人気を誇り、当然のように世界的な注目を集めていたマラドーナは、意気揚々とベンティゴーディのピッチに立ち、キエーボと同じスタジアムを本拠地として使用しているヴェローナと対戦した。
しかし、この時、アルゼンチン代表FWの前に敢然と立ちはだかったのは、同年夏の移籍市場でヴェローナが獲得していた西ドイツ代表DFのハンス=ペーター・ブリーゲルであった。
ハードマークと高い戦術理解度を誇り、“重戦車”の愛称で名を馳せた巨漢SBは、マラドーナの動きを巧みなマーキングと反則ギリギリのタックルで封殺。ヴェローナを3-1の勝利に導いたのである
この1984-85シーズン、優勝候補だったナポリを開幕戦で撃破して弾みをつけたヴェローナは望外の快進撃を続け、スクデットを獲得する快挙を達成している。
ちなみにイタリア・メディア「Sky Sports」は、セリエA7連覇中と絶対的な地位を築き上げているユーベと、昨シーズン13位のキエーボの力量をもとにし、「あの時のマラドーナとC・ロナウドの物語は全く異なるものになるだろう」と予測している。先発濃厚と言われている中で、はたして、結果はどうなるのだろうか。
今夏は、C・ロナウドの他にも、ミランからイタリア代表DFのレオナルド・ボヌッチ、リバプールからドイツ代表MFのエムレ・ジャンといった実力者を獲得したユーベに対して、キエーボがいかなる戦術を用いるのかにも注目だ。