オーストラリア・Ａリーグの王者、メルボルン・ビクトリーへの入団が決まったばかりの本田圭佑が、仰天ニュースで世界を驚かせた。
 
　８月12日、カンボジアのプノンペンで会見を開き、同国サッカー連盟と２年間の契約を結んだと発表。なんとカンボジア代表チームの「実質的な」代表監督兼GM（ゼネラルマネージャー）に就任したのである。現役選手が出身国ではないナショナルチームを率いるのはきわめて異例で、本田自身は「サッカーを強くするだけではなく、サッカー以外のカンボジアの素晴らしいところを世界に伝えていくことも私の使命だと思っています」と、意気込みを語った。

 

　そんな一大決心をした日本代表の僚友に、ツイッター上で愛情あふれるツッコミを入れたのが長友佑都だ。ロシア・ワールドカップ後に代表引退を仄めかしたものの、いまだ完全宣言には至っていない本田。そこを巧みに突いてきたのである。
 
「圭佑、自分が日本代表の選手としてカンボジア代表と対戦する時はどうする？
もちろん日本代表の味方だよな？笑
わざとシュート外したりしないよな？笑」
 
　ここからが面白い。本田がすぐさま反応し、「もちろん。笑」と返すと、長友が「よかったよ。笑」とリターン。そしてガラタサライのダイナモはさらに畳みかけ、「俺をフィジカルコーチで招聘するなよ。笑」と投げかけるのだ。これに対してはおよそ２時間あけて、本田が「するかも」と返答した。“笑”が付いていなかったため、「マジであるのか!?」「ケイスケホンダならオファーするかも」「長友のフィジコとかスゴすぎ」など、ファンを巻き込んでちょっとした盛り上がりを見せたのである。
 
　本田の采配デビューは、９月10日の国際Ａマッチデー、マレーシア戦になると予想される。同じ時期に初陣を飾る森保ジャパンは、同７日にチリ戦、11日にはコスタリカ戦が予定されている。もう本田がＡ代表に招集されることはないのか。２年後の東京五輪出場を目ざすと公言したが、どんな道筋を描いているのか。今後もこのカリスマの動向から目が離せない。