敗れた伊メディアは「今年のベストゴール」
4月3日(現地時間)に行なわれたチャンピオンズ・リーグ準々決勝第1レグで、レアル・マドリーはユベントスを敵地で3-0という大差で下し、ベスト4入りに大きく前進した。
昨シーズンの決勝カードの再現ということでも注目された一戦で、大仕事を果たしたのはやはりと言うべきか、マドリーの大エース、クリスチアーノ・ロナウドだった。
昨シーズンの決勝カードの再現ということでも注目された一戦で、大仕事を果たしたのはやはりと言うべきか、マドリーの大エース、クリスチアーノ・ロナウドだった。
開始3分に右足アウトサイドで先制ゴールを決めてユベントスに大ダメージを与えると、64分、ブッフォンとキエッリーニの連係ミスを見逃さず、L・バスケスの決定的なシュートをお膳立て。これはブッフォンの好守に阻まれるも、こぼれ球を拾ったカルバハルのクロスにオーバーヘッドで合わせて、ゴール右隅に突き刺したのだ。
勝敗を決し、準決勝進出を濃厚にするという意味でも価値の高い一撃だったが、何よりもその美しさに世界中が魅了され、各国のメディアも絶賛している。
スペイン国内では『アス』紙が「君はどの惑星からやって来たのか?」と見出しを打ち、C・ロナウド自身の「自分のキャリアのなかで最も美しいゴール」というコメントも紹介。また『マルカ』紙はシュート時の打点の高さがゴールの高さ(2.44メートル)に匹敵するものだったとの検証記事を掲載した。
バルセロナ寄りといわれる『ムンド・デポルティボ』紙が「C・ロナウドがユベントスを破壊」と報じれば、敗れたイタリア側のメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は「信じられないテクニック」「今年のベストゴール」と称賛。さらに、各国メディアもこれに続いている。
「トリノのファンもスタンディングオベーション」『サン』(イングランド)
「モンスター級のゴール」『ア・ボラ』(ポルトガル)
「敗れたユベントスすらC・ロナウドを祝福」『ビルト』(ドイツ)
「常軌を逸したゴール」『ESPN』(アメリカ)
「歴史的なゴール」「贅沢な一撃」『オレ』(アルゼンチン)
このように、注目の大一番で、敵味方関係なしに称賛せざるを得ないような美弾を叩き込むあたりが、さすが千両役者であり、彼のスーパースターたる所以とも言えよう。
1点目同様、誰よりも早くボールに反応し、最適なプレーを選択し、正確に決めたC・ロナウド。順調にゴールを重ねる彼は、CLでは9試合連続得点で、ここまでランキングトップの14ゴールを挙げている。この数字は一体どこまで伸びるのか、非常に楽しみだ。