思い通りに試合を進めたアタランタだったが…
2月22日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦の第2レグが行なわれ、アタランタ(イタリア)とドルトムント(ドイツ)は1-1で引き分け、2戦合計スコア4-3でドルトムントが次ラウンド進出を決めた。
第1レグではドルトムントが終了間際のバチュアイのゴールで3-2の勝利を飾ったものの、後半に一時はアタランタに逆転を許しており、内容的にはどちらが勝ってもおかしくなかった。
ドルトムントが先勝、しかしアタランタがアウェーゴール2点を奪ってホームでの第2レグを迎えるという、どちらにもチャンスがあり、またどちらにとっても簡単ではない状況で迎えた雨中の一戦、立ち上がりから積極的な姿勢を見せたのは、勝たなければならないアタランタだった。
3分にはハテブールの右からの折り返しをデ・ローンがダイレクトで合わせてファーストシュートを放つと、その後も敵陣で長くプレーを続ける。ただ、ラストパスが雑で意外性がなく、また縦パスに対してのトラップが乱れたりして、相手の守備ブロックを崩せずにいた。
しかし10分、CKからゴメスが入れたボールを、飛び出したGKビュルキがパンチングできず、流れたところをファーサイドにいたトロイが足を伸ばして詰め、先制ゴールを奪う。これでアタランタは、2戦合計スコアでタイとし、アウェーゴールの差で立場を逆転した。
勢い付いたホームチームはこの後、左サイドを再三攻略して効果的なクロスを入れ、ドルトムントDF陣を慌てさせる。自陣でのパスカットからのカウンターも冴え渡り、26分にはゴメスが左から持ち上がってゴール前に浮き球を入れると、クリスタンテがフリーで合わせたが、わずかに枠を外れた。
慎重な姿勢が裏目に出て、完全に相手に主導権を譲ってしまったドルトムントは、27分にバチュアイからの横パスを受けたシュールレが遠めからファーストシュート。31分にもシュールレは思い切ったミドルを放ち、これで得たCKからしばらくはアタランタを自ゴール前に釘付けにした。
ここではパスミスで危ない場面も迎えたアタランタだが、すぐに修正し、ペナルティーエリア内では鉄壁の守備網を敷いて、ドルトムントの単調なクロスをはね返し続ける。また、前線からも精力的なプレッシングを仕掛け、そこからボールを奪取してからのカウンターで、幾度も敵陣深くまでボールを運んでいった。
良さをフルに発揮し、思い通りの試合運びで前半を終えたアタランタは、後半も立ち上がりからドルトムント・ゴールに迫り、ゴメスがクロスに飛び込んだり、イリチッチが思い切ったシュートを放ったりと、迷いのないプレーを見せる。
54分には、イリチッチが右から持ち込んで並走したカルダーラが惜しいシュート。アタランタはイリチッチのボールを失わないドリブルや、ゴメスの裏に抜ける動きなどでドルトムントに脅威を与え続けていった。
対してアウェーチームは相手のマークを剥がす動きも足りず、連動したプレーもなく、なかなか効果的な攻撃が見せられない。そのため、58分にプリシッチに代わってロイスが登場。すると、ここで初めてパスワークで揺さぶりをかける、本来のドルトムントのプレーが見られるようになる。
ポゼッションも徐々に高まってきたドルトムント。ルーズボールも拾えるようになったが、一方でアタランタも動きの量は減らず、プレッシャーをかけて決定的なプレーを許さない。逆にカウンターでは、イリチッチに効果的にボールを繋ぎ、彼も勝負を仕掛けてフィニッシュまで持ち込む。
1ゴールで立場が逆転するという状況で、両チームにとって攻めに行くか、守り切るかの判断が難しい終盤に入り、ドルトムントは73分にバチュアイ、その1分後にはロイスがエリア内でシュートを放つが、個々の動きが減り、攻撃が単発となる。
これに対し、アタランタは再三、良いかたちでボールを奪い、78分にはカウンターからゴメスがフリーでの決定機を得るが、決めればほぼ勝負ありのシュートはビュルキのファインセーブに遭い、これを活かせない。
すると80分、今度はドルトムントが、ロイスのラストパスからシュールレが決定的なシュートを放ったが、アタランタも守護神ペリシャが好反応で弾き返す。
しかしその2分後、ロイスが中央から持ち込んでゴール前に入れたボールをペリシャが前にこぼす。ここに、怪我から復帰して後半から出場していたシュメルツァーが走り込んで詰め、ついにドルトムントは同点とするとともに、合計スコアで逆転した。
やや静かになったスタジアムのなか、選手交代などの策を施したアタランタが1点を求めて相手ゴール前に迫るも、集中するドルトムントの守備の壁を崩すことはできず、逆にカウンターの脅威にさらされながら、試合終了の笛を聞くこととなった。
苦しんだドルトムントは、シュテーガー監督の采配が当たったかたちで、交代出場のロイス、シュメルツァーがチームを敗戦から救い、ベスト16入りを決めた。
一方のアタランタは、良いプレーを見せながら、第1レグではミスで失点、第2レグでは逸機で追加点を奪えず、2戦続けてもったいないかたちで勝利を逃すこととなった。
第1レグではドルトムントが終了間際のバチュアイのゴールで3-2の勝利を飾ったものの、後半に一時はアタランタに逆転を許しており、内容的にはどちらが勝ってもおかしくなかった。
ドルトムントが先勝、しかしアタランタがアウェーゴール2点を奪ってホームでの第2レグを迎えるという、どちらにもチャンスがあり、またどちらにとっても簡単ではない状況で迎えた雨中の一戦、立ち上がりから積極的な姿勢を見せたのは、勝たなければならないアタランタだった。
3分にはハテブールの右からの折り返しをデ・ローンがダイレクトで合わせてファーストシュートを放つと、その後も敵陣で長くプレーを続ける。ただ、ラストパスが雑で意外性がなく、また縦パスに対してのトラップが乱れたりして、相手の守備ブロックを崩せずにいた。
しかし10分、CKからゴメスが入れたボールを、飛び出したGKビュルキがパンチングできず、流れたところをファーサイドにいたトロイが足を伸ばして詰め、先制ゴールを奪う。これでアタランタは、2戦合計スコアでタイとし、アウェーゴールの差で立場を逆転した。
勢い付いたホームチームはこの後、左サイドを再三攻略して効果的なクロスを入れ、ドルトムントDF陣を慌てさせる。自陣でのパスカットからのカウンターも冴え渡り、26分にはゴメスが左から持ち上がってゴール前に浮き球を入れると、クリスタンテがフリーで合わせたが、わずかに枠を外れた。
慎重な姿勢が裏目に出て、完全に相手に主導権を譲ってしまったドルトムントは、27分にバチュアイからの横パスを受けたシュールレが遠めからファーストシュート。31分にもシュールレは思い切ったミドルを放ち、これで得たCKからしばらくはアタランタを自ゴール前に釘付けにした。
ここではパスミスで危ない場面も迎えたアタランタだが、すぐに修正し、ペナルティーエリア内では鉄壁の守備網を敷いて、ドルトムントの単調なクロスをはね返し続ける。また、前線からも精力的なプレッシングを仕掛け、そこからボールを奪取してからのカウンターで、幾度も敵陣深くまでボールを運んでいった。
良さをフルに発揮し、思い通りの試合運びで前半を終えたアタランタは、後半も立ち上がりからドルトムント・ゴールに迫り、ゴメスがクロスに飛び込んだり、イリチッチが思い切ったシュートを放ったりと、迷いのないプレーを見せる。
54分には、イリチッチが右から持ち込んで並走したカルダーラが惜しいシュート。アタランタはイリチッチのボールを失わないドリブルや、ゴメスの裏に抜ける動きなどでドルトムントに脅威を与え続けていった。
対してアウェーチームは相手のマークを剥がす動きも足りず、連動したプレーもなく、なかなか効果的な攻撃が見せられない。そのため、58分にプリシッチに代わってロイスが登場。すると、ここで初めてパスワークで揺さぶりをかける、本来のドルトムントのプレーが見られるようになる。
ポゼッションも徐々に高まってきたドルトムント。ルーズボールも拾えるようになったが、一方でアタランタも動きの量は減らず、プレッシャーをかけて決定的なプレーを許さない。逆にカウンターでは、イリチッチに効果的にボールを繋ぎ、彼も勝負を仕掛けてフィニッシュまで持ち込む。
1ゴールで立場が逆転するという状況で、両チームにとって攻めに行くか、守り切るかの判断が難しい終盤に入り、ドルトムントは73分にバチュアイ、その1分後にはロイスがエリア内でシュートを放つが、個々の動きが減り、攻撃が単発となる。
これに対し、アタランタは再三、良いかたちでボールを奪い、78分にはカウンターからゴメスがフリーでの決定機を得るが、決めればほぼ勝負ありのシュートはビュルキのファインセーブに遭い、これを活かせない。
すると80分、今度はドルトムントが、ロイスのラストパスからシュールレが決定的なシュートを放ったが、アタランタも守護神ペリシャが好反応で弾き返す。
しかしその2分後、ロイスが中央から持ち込んでゴール前に入れたボールをペリシャが前にこぼす。ここに、怪我から復帰して後半から出場していたシュメルツァーが走り込んで詰め、ついにドルトムントは同点とするとともに、合計スコアで逆転した。
やや静かになったスタジアムのなか、選手交代などの策を施したアタランタが1点を求めて相手ゴール前に迫るも、集中するドルトムントの守備の壁を崩すことはできず、逆にカウンターの脅威にさらされながら、試合終了の笛を聞くこととなった。
苦しんだドルトムントは、シュテーガー監督の采配が当たったかたちで、交代出場のロイス、シュメルツァーがチームを敗戦から救い、ベスト16入りを決めた。
一方のアタランタは、良いプレーを見せながら、第1レグではミスで失点、第2レグでは逸機で追加点を奪えず、2戦続けてもったいないかたちで勝利を逃すこととなった。